■ 東北ブロック集会

2001年11月

2001年 第30回東北新英研学習会


 東北新英研第30回研修会が、「外国語を学ぶ意欲と生きる力を励ます英語教育」という題で11月23日、仙台市シルバーセンターで開催されました。東北各県からの参加者は42名に上り、活発な討論があり、新英研に対する信頼感と高い評価を得た意義深い研修会でした。

 30回の記念講演は同時通訳や政治活動でも著名な、現在はイギリス・エディンバラ大学の客員教授である國弘正雄氏で英語教育についての、氏の経験に基づく意見から、見聞した各界にわたる人物像の紹介にわたる興味深いものでしたし、「平和教育を目ざして―学年英語科教師と学年教師集団―」と題する青森・弘前学院聖愛高校の濱田武人先生の特別実践報告も、9月のテロに続く一連の戦争事態の中で聴衆の関心を高めるものでした。

 分科会は中学と高校の二つです。

 中学は「生き生きと生徒の活動する授業」というテーマで、弘前・東中の成田茂樹先生、福島・二本松高校の伊藤正浩先生、それに阿原新英研副会長からの話題提供でした。英語通信や自己表現などについて実際の授業や準備のポイントの紹介などに参加者の質問も活発に出されていました。

 高校は「高校生が英語の授業に集中する時」というテーマで、青森・弘前学院聖愛高校のイアン・スミス先生が「形容詞・動詞・名詞」をどのように扱って生き生きした授業を作り出したかを発表され、次に福島高校をご退職されたばかりの東北新英研の平間会長から生徒の学習意欲を引き出す実践例の紹介と、今後そのような実践を収集していく取り組みについてお話がありました。

 今回の國弘正雄氏の講演は、時節に即した、そしてまた、氏独自の縦横な語り口を存分に披瀝した参加者に深い印象を与えるものでしたし、東京から参加して下さった新英研の阿原副会長のご活躍も、全体会・分科会・懇親会を通じて、会を盛り上げる貴重な役割を果たしてくださいました。

(連絡先:田村蒸治)
(2002年2月1日)