■ 関東ブロック集会

2001年

2001年 関東ブロック集会


「こどもに寄り添いながら,新たな困難を乗り越えて,21世紀を切り開こう」
 今年の関東ブロック集会は茨城で開催。1月5日(金)〜6日(土)に土浦京成ホテルで開かれました。県内すべての中学高校にチラシを配布,各種の民主団体・教育団体,父母。サークルにも取り組みの輪を広げ,初参加の教員14名,父母13名を含めて参加者は120名にのぼりました。実行委員会のメンバーには宿泊場所が無く自宅に戻るといううれしい悲鳴でした。

記念講演

 1日目の記念講演は村山士郎氏(大東文化大学教授,日本作文の会常任委員長,『子供の攻撃性にひそむメッセージ』柏書房など著書多数)から。演題は「なぜ『よい子』が暴発するのか―子供の声に耳を傾けながら―」という今日の教育課題に迫るものでした。子どもの作品を多く紹介していただき子どもの視点に立って教育を見直すことができました。

実践報告

 全体の実践報告は「英語教師の姿勢―学力を転移させる授業―」(寺田義弘:藤代紫水高)で,一人の教師の力量がついていく過程を示し,困難校の中で蓄積した意欲的な実践をまとめたものでした。実践の中身をめぐって評価が割れましたが,寺田氏にはその指摘を糧に次の実践に進んでいき,それを発表してほしいし,注目したいと思います。

アトラクション

 アトラクションとして「英語落語」が大阪の田中栄司先生(桃山学院高)から実演され大好評でした。田中先生はこの体験を新英研のメーリングリストに次のように報告しています。
 「場所はホテルのホール(結婚式場を想像してください)。そこに80人くらいいたと思いますが,本番のとき,客席の照明が消され,僕にスポットライトが当てられました。こんなことは初めてでした。
普通なら,<まくら>をしながら見てくださっている人たちとの距離を短くするのですが,今回は,笑いは聞こえてくるのですが,<顔が見えない>のです,僕からは。正直に言うと怖かったです。暗い中で笑い声だけが聞こえてくるという怖さを感じました。もちろん,笑い声が聞こえてきたのでなんとか最後までできましたが,僕の落語を見たことのある人からは「ちょっと緊張してましたね」と言われました。
よく考えると,普通にいるはずのところに人がいて,ニコニコして見て下さっている人が一人でもいたら,その人の顔を見ながら演じてきました。このことを通して,<顔が見えるっていうこと>のあったかさを実感しました。<ほっ>とするのです。
先生に対して生徒が心無い言葉を発することがよくあると思うのですが,どうでしょう? 少なくとも生徒たちは,顔を隠さずに先生に面と向かってその言葉を発するのではないでしょうか? 
落語を演じるということからだけでもいろいろなことを学べたような気がします」

テーマ別分科会

 2日目には4つのテーマ別学習会に分かれました。どれも20名位になって充実していました(以下,レポート名のみ紹介します)。
  1. 中学校における創造的実践
    「実践的コミュニケーションを乗り越える実践」
    玉木由美(東京江戸川区立瑞江第三中)
  2. 高校における創造的な実践
    「生徒と創るオーラルコミュニケーションの授業―授業のネタ10―」
    太田真佐子(茨城・八郷高)
  3. 「グローバル教育のワークショップ」
    柏村みね子(東京江戸川区立小松川第三中)
  4. 「教科書から『飛び出す』楽しい授業:英語落語に取り組んで」
    田中栄司(大坂桃山学院高)

(文責:片岡英明)
(連絡先:栗原純一)
(2001年12月17日)



と き: 2001年1月5日(金)〜6日(土)
ところ: 地図 土浦京成ホテル 

茨城県土浦市川口2-13-21
TEL 0298-21-5225
  • 常磐線土浦駅東口下車徒歩15分
  • 5日,6日12:30にそれぞれ土浦駅まで送迎バスがでます。
  • 車でいらっしゃる方は駐車場も完備しています。
内 容: 5日(金)
  • 受付(12:30〜13:00)
  • 開会行事
  • 講演(13:10〜15:10・・・チラシよりも早くなりました)
    「子供の声に耳を傾けながら,どのように学校づくりを進めるか」(仮題)
      講師:村山士郎先生 (大東文化大学 日本作文の会)
  • 現場からの報告
    「英語教師の姿勢-学力を転移させる授業-」
      レポーター:寺田義弘先生(藤代紫水高校)
  • アトラクション(夕食時)
    英語落語
      桃山学院高等学校 田中英司先生
  • 交流会

6日(土)
  • テーマ別分科会
    1. 中学校における創造的実践
      「実践的コミュニケーションを乗り越える実践」
        玉木由美先生(東京・江戸川区立瑞江第三中学校)
    2. 高校における創造的な実践
      「生徒と創るオーラルコミュニケーションの授業-授業のネタ10-」
        太田真佐子先生(茨城・八郷高等学校)
    3. 「グローバル教育のワークショップ」
        柏村みね子先生(東京・江戸川区立小松川第三中学校)
    4. 教科書から「飛び出す」楽しい授業
      「英語落語に取り組んで」
        田中英司先生(大坂・桃山学院高等学校)
  • おわりのつどい(11:30〜12:00)
費 用:
  • 参加費 ¥2,500
  • 宿泊費 ¥8,500 (一泊二食) (一日目 夕食のみ ¥4,500円)
申込み: 下の書式で必要事項を記入の上,費用を添えて現金書留で送付してください。
2001年度 新英研関東ブロック集会に申し込みます

お名前(            )
都道府県(           )
勤務校(            )
連絡先電話番号(        )

送付金額(A〜Dより選んで記号に○を付けてください。)
A:参加費+宿泊費=2,500+8,500 =\11,000
B:参加費+夕食費=2,500+4,500 =\ 7,000
C:参加費のみ(日帰り夕食なし) =\ 2,500
D:講演のみ参加 =\ 1,000

参加予定のテーマ別分科会(番号に○を付けてください。)

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(2000年11月24日)