■ 2001年中国・四国ブロック集会

2001年1月
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 1日目は「かんぽの宿・湯田」、2日目は「パルトピアやまぐち(旧防長青年館)」に33名が集って、中四国ブロックの山口開催は確か7年振りである。当時岩国商高に勤務していた私は事務局としてその準備に忙しくレポート発表などは上の空であったように思う。今回は梁田先生の配慮で研修することができた。

2001年1月5日(金) 14:00〜6日(土)

 まずは阿波谷レポート「今こそ『読み取り』の復権を!」 (高知・土佐中)は中学での読み取りの実践だった。彼の報告で気になったのは、オーラル重祝の傾向からか読み取りが軽視され全国大会ですら『読み取り』の分科会がなくなるかもしれないという指摘であった。学校における外国語教育の目的が実用面だけでなく人格形成の面もあることを考慮すれば残念な傾向である。

 次に梁田芳樹レポート「進学校におけるよくばりな授業」 (山口・宇部高)だが、授業進度の速い進学校での内容量かな授業報告であった。時間の合間に英語の歌を紹介したり、クリスマスや原爆の特集をしたり驚くほどの活動である。知育偏重の教育、人間性の乏しい受験中心の教育へも果敢な挑戦であるように思われた。担任、教育相談主任、評議員、新英研事務局、父母の会会長等多くの役をこなしながらの実践にはただただ感服するばかりである。

 3つめは梁田則子レポート「入門期における英階数育」 (山口・上宇部中)である。「「授業をするって、こんなに楽しいことだったんだ」という先生の言葉が実践に満ち溢れていた報告であった。

 今回の集会が例年と違うところは、2回のワークショップである。テーマは、『なぜ英語を学ぶのか』 New Horizon 3『英語教育の将来像を探る:小学校の英語教育の是非』であった。両方とも現代の英語教師の関心の的であり、避けては通れないものである。いろいろな意見が聞けてとても参考になった。特に後者は私たちの意識以上に地域や保護者の意識は推進の方向に動いていることに驚かされた。グループ討議では盛り上がったがその後全体で内容を深める時間がなかったのはやや残念であった。

 最後に感じたことを一つ。こういった自主的な研修は存続が難しいとよく聞く。参加義務はないし、役員は日々の仕事の上の過重負担を強いられる! だからこそ続けていけるし続けなければと思う。そのためには多くの先生方に参加していただき、マンネリ化しかねない研修に括を入れていただきたい。

(連絡先:保坂芳男
(2001年2月17日)


と き: 2001年1月5日(金)14:00 〜 6日(土)12:00
場 所: <1日日>「かんぽの宿・湯田」
  山口市神田町1-42
  Tel.083-922-5226 Fax.083-922-5227
<2日目> 「パルトピアやまぐち」(旧防長青年館)
  山口市神田町1-80
  Tel.083-923-6088 Fax.083-923-0992
※ともにJR湯田駅下車徒歩約15分
内 容:
  • 「今こそ『読みとり』復権を!」(高知・土佐中)
  • 「入門期における英語教育」(山口・上宇部中)
  • 「進学校におけるよくばりな授業」(山口・宇部高)
  • 他にワークショップあり。
宿泊費:
  • 1泊2食9,500円
  • (簡保加入者1,000円割引)

(2000年12月18日)