『新英語教育』 2020年11月(615号)
近年の経済格差が生徒の学力格差にまで及び,また国際的に悪名高い「多人数クラス」制度のため,多数の『遅れがちな子ども』『英語嫌いの子ども』が全国的に作られています。これに対して多くの先生方が日々苦労しながらこのような子どもに授業で向き合い,学力向上に努力しています。このような生徒と向き合い寄り添う先生方の授業を浮き彫りにし,どうしたらよいかを探ります。2本の巻頭論文では,所得格差が学力格差を生み出す背景を明らかにし,「遅れがちの生徒を見捨てない」寄り添い方を具体的に示します。中高の実践論文では.遅れがちな子どもへの「検証軸」の実践,遅れがちな高校生をイメージした学力格差をなくす実践など,現場の教師たちのさまざまな取り組みを紹介します。
特集 | 遅れがちな子どもに寄り添う |
遅れがちな生徒を支える授業づくり
萩原一郎
● 巻頭論文2
学ぶことで世界が広がる実感を
白鳥 勲
● 実践中学
『検証軸の生徒』を授業の中心に!
~あなたが輝く授業を創り出すことができたかな~
糸山京子
● 実践中学
生徒一人ひとりに向き合って
生徒との対話を大切にした授業
酒井克幸
● 実践高校
どの子も「いてよかった」と思える授業がいいな
浦田直樹
● 実践高校
私を支えた3つのことば
すべての子どもたちに外国語を学ぶよろこびを
鈴木奈尾子
緊急特集 |
指さし確認! 答えよし!
~Welcome to Masa’s English Radio~
清水優廷
● 今月の詩
● Readers’ Square―読者の広場
● 「寺子屋」で 再び 教える喜びを見つける 第2回
私が歩んだ寺子屋への道(2)
大栗健二
● Essay ことば
英語の言葉と語感
佐藤 学
● 新英研の宝×教材のチカラ 第130回
テレンス・フロイドさんのスピ―チ
根岸恒雄
● 授業をおいしくするスマイル・レシピ 146
Journal Writing
~表現してつながるって,楽しい~
浦田むつみ
CREATIVE TEACHING
● 小学校英語の創造的な扱い方
Here We Go! 5
相手意識を持って道案内しよう
Unit 8 Where is the gym?
安田万里
CREATIVE TEACHING
中学教料書の創造的な扱い方
● 1年 ONE WORLD
ロボット時代 あなたはどんなロボットを想像しますか?
~助動詞canで作ってワクワクして みんなで繋がろう~
角崎祐美
● 2年 TOTAL ENGLISH
将来の夢でスピーキングテスト!
成田茂樹
● 3年 Sunshine
関係代名詞の目的格の定着は本当に難しい!
沖浜真治
CREATIVE TEACHING
● 高校英語の創造的な扱い方
単元のファイナルタスクを中心に据えた授業づくり
岡崎浩幸
● 教室を豊かな学び合いの場に
~協同学習・学習集団づくりのすすめ! 第56回
オンラインだからこそ,学び合いの場をつくろう
菊地恵子
● 映画で学ぶ楽しい英語の授業 137
若草物語 1949年の映画と小説の比較
作間和子
● 学びの源―みんな何から学んできたの? 第8回
Ham, Mentor, MG, COW, NYTとの出会い
半世紀の英語教師人生を振り返って
弘山貞夫
● 続・みんなで創る小学校英語 第128回
「深い学び」をデザインする第一歩(ゼミあるある)
大和久晶代 銭谷美咲 福田スティーブ利久
● 小学校英語のリアル 第30回
波乱と共にスタートした教科化とこれからの課題
香川みつよ
● Youth Voice #5
新たな世界を知り,思いを表現する取り組み 前篇
山口良二
● これが知りたい! 英語教育Q&A 第14回
中学校で文法をどう教えたら良いですか?
入門期の文法指導で大切にしたいこと
大栗健二
● 韓国の英語教育 第31回
DI(多変化授業)で行う英語教育
Learning Menuを使った教科書本文のReading
―KETG30周年記念誌より― その7
● 私の教室日記 # English Teacher 第13回
その顔が見たくて
伊藤美佳
● Book Review
『英語から考える英文法の「なぜ」』
『国連子どもの権利条約と日本の子ども期』
● 支部・サークルの活動から/掲示板
● 新英研の窓/編集後記
We all learn
differently.
Let’s embrace
those differences.