■ 神奈川新英研7月例会
2013年7月
2013年7月13日 参加者19名
●近況,最近取り組んでいること
- 英会話(新設科目)の進め方について、色々と試しているところです。
- 文法導入でいかに使わせるか、そのための視覚教材を集めています。
- power point やyou tubeを多く使うようにしています。なるべくvisual aid系の教材を取り入れています。
- 実情に合わないテキストをいかに教えていくか。
- 随所にゲームを取り入れて楽しく定着。
- 読みと学びの深め方。
●授業でうまくいかず悩んでいることなど
- アクティブな活動をした際に、メリハリがつかずに騒がしくなっておさまりがつかなくなってしまうことがあります。
- 家庭学習の徹底。システム作り。
- どうしても興味のない子どもの注意を引きつけること。学生のoutputを引き出すこと。
- 進路がバラバラ(進学、専門、就職)なので、授業のねらいが定めにくいです。
- 読みと学びの深め方をうまくやる方法。授業のパッケージ化。
●神奈川新英研事務局への意見
- 学生のため、現場の先生方のお話は大変勉強になりました。また参加させていただきたいです。
- cooperative learningなど・・・。レベルの低めの学生のoutputの促し方・・・など。
- 萩原さん、これからも頑張って下さい。
中学実践報告:「生徒も先生も元気になる英語授業―仕掛けとコツ―」
鶴指(つるさし)勝雄さん(東京都千代田区立麹町中学校)
レポーターから:
多様な生徒、教師の負担増。授業のちょっとした仕掛けと、先生が元気になるコツをお伝えし、考察できればと思います。
参加者の感想
- 単語カードの独特のフラッシュが非常に良かった。初任の先生に教えたいと思います。
- 鶴指先生の暖かいまなざしで多くの中学生が英語嫌いから英語好きになる過程がリアルにわかり、楽しいプレゼンでした。一方で、実践のみを追求する学校・授業、上位生徒のみしか教えたくないと平気で言う教員が恥ずかしがらずにidentityを確立している現状に、英語教育の病巣の深さを感じました。
- 実践したい具体的なアドバイスが聞けました!単語フラッシュカードの使い方、語呂合わせ文法事項など。オーラルプレゼンテーションは多数の生徒が楽しんでやるものなのでしょうか?非常に英語授業の展開を楽しみながら作っているのがうかがえました。グループワークについての話も出ましたが、私は、ペア・・・ほぼ毎日、小グループ(3~4人)・・・単元ごと、中グループ(5~7人)・・・学期ごと、クラスワーク(できれば)・・・年の最後に くらいが良いのかな(理想かな)と考えていますが、いかがでしょうか。
- 幅広い業務を誠実にこなされている姿が伝わってきました。授業に関しても、音声、映像教材をふんだんに使われていて、生徒の関心の引き出し方が素晴らしいと感じました。ありがとうございました。
- 授業準備になかなか時間を割けない辛さがひしひしと伝わってきました。いろいろなアイデアを共有させていただいて、ありがとうございました。文法導入のヒントをもっと聞きたかったです。また、デジタル教材のデメリットをもっと聞きたかったです。
- デジタル教材はすごいですね。同じようなものをパワーポイントで作ることがあるのですが、非常に手間がかかります。また、手作りでは限界があります。(音声をかぶせるなど)worksheetのサイト、役立ちそうです。ありがとうございました。
- 楽しいレポートをありがとうございました。お忙しいのに、教材や教授法をよく研究して、飽きない授業をされている様子がよくわかりました。私も常に全員参加型のゲームを考えたりして、私自身も生徒も楽しい授業を考えています。また、idea、いろいろ教えて下さい。
- デジタルそしてフラッシュカードを両刀使い分け、飽きない工夫をされているご熱心ぶりには脱帽です。
- 日頃から幅広く熱心に研修を深め、様々な工夫をしていらっしゃる姿が見られました。色々な校務に関わる時間の制約の中では、市販のものと、自作のものとを上手に併用して、いくことも大切だと感じました。ただ、生徒にどういう力をつけたいのか、4技能をどうバランスよく活用していくのかという点について、よく見えなかった部分があるので、今後また伺いたいと思いました。
高校実践報告:「人類に役立つ動植物の説明を興味深くプレゼンするレッスン作り」
川口 純さん(順天中学高等学校)
レポーターから:
テキストの導入から、Intake、そして探求学習への仕掛けと、Outputまでのレッスンの流れを見ていただきたいと思っています。
参加者の感想
- 日本語のリテリングをまずやって、次に英語でのリテリングをやるというのがいい。Trivia of natureというお題のoutput活動が更にいい。一言で言うと、Outstanding!
- 情報が豊富で、英語のみならず、生物の勉強もしているようでした。
- 4技能がバランス良く取り入れられていて、理想的な授業に近いなと思いました。残念だったのは、生徒のプレゼンの様子が見られなかったことです。
- output(ライティング)において、触れるべき内容や使う構文を前もって提示するやり方が参考になりました。自由に書かせると書く方も見る方もやりにくいから。
- 参考になることだらけでした。・導入(ペアで練習・クイズ)・retellingのステップ・outputの案、意義・output発表の方法(採点、フィードバック)・個人課題trivia(審査方法の事前提示、"満点を狙いましょう"メッセージ)などなど。
- 有難うございました。レベルの高い生徒が多く、アウトプットも好きということなので、2,3人のグループワークのみでなく、(もちろん役割が確定してしまうという事情も理解できますが)、5,6人くらいでの時間をかけたプロジェクトなどを行うと面白そうです。(既にやっていますかね?・・・)
- 英語を通じて教養を学んでもらおうという姿勢がとても素晴らしかったです。アウトプットに全ての活動が有機的につながっており、英語を使える高校生を育てるという意図が明確でした。ありがとうございました。
- ありがとうございました。レッスンの各パートのつながりがちりばめられていて素晴らしかったです。スローラーナーへの配慮としてはキーワード、絵の説明をゆっくりとくり返してあげることが必要だと思いました。Output実例(生徒の発表の映像)も見たかったです。
- 生徒のプレゼンvideo是非見たかったです。一番びっくりしたことは授業準備の量はものすごいものがあると思いました。Evaluation表などとても参考になりました。ありがとうございました。
- outputできる生徒達を話題性を持って、リテリング、Topics(Japanese, English)の説明、問題を解いていく。そして、班で発表と一連の流れを見ると、実用的、実践的な内容であり、とにかく素晴らしい。*TOEIC形式を考えて"実用"と言っているが、TOEFLやケンブリッジ英検を考えて学習していった方が良いと思っている方なので、私としては満足のいくものでした。
- 久し振りに和田玲先生のセミナーに出たような感じです。効果的に教材に生徒を引き込む術を再確認できました。(いつも実践できていないので・・・。)和田玲先生が同じ職場にいるなんて羨ましい限りです。どうぞ、その超幸運に感謝なさって、がんばって下さいね。
- 川口先生、お疲れ様でした!! いろいろ、ネタ・構成をいただこうと思っています。Readingの深め方をもう少し見てみたいですね。発表の構成法ももっと改善できそうです。でもいろいろヒントとなりました!ありがとうございました。
- とても感じ入った点は、投げ込み教材においても次の活動をイメージされ、授業を組んでいることでした。できるようでできないことです。
- さすがに和田玲先生と石井潤先生に鍛えられただけあって、川口先生は、末恐ろしい?実力派だと思いました。実際にワークショップをやっていただいて、体感できたことは、4技能を活用した様々な場面があって楽しい、そして知らず知らずのうちに次のステップに導かれていったということです。あとで、和田玲さん著の『5STEPアクティブ・リ-ディング』(アルク)の最初に出ていた"The Ocean Bottom"のページを見直してみましたが、随所に川口先生流のアレンジが入っていたことにも気付きました。次の日、たまたま新聞で「『しんかい6500 生命の謎に迫る』」という見出しを見ただけで、私は読み入ってしまったのですが、それは、あのワークショップで興味が湧いたからという証拠ですよね。きっとそういう生徒も多く生まれるということだと思いました。ただ、一つ疑問に思うのは、大体の教材をこのステップで行っているとおっしゃっていましたが、物語文などは、行間を読み取らせる、心情を汲み取る・・・という別の迫り方があると思いますので、そのあたりの工夫もいつか見せていただきたいと思いました。
●日時: |
2013年7月13日(土) 午後3:30~7:00 3:20 ~ 受付開始 3:30 ~ 5:00 中学実践報告 [担当:泉] 5:00 ~ 5:15 休憩 5:15 ~ 6:45 高校実践報告 [担当:萩原] 6:45 ~ 7:00 アンケート記入・事務連絡 |
●会場: |
大倉山記念館 第1集会室 (Tel. 045-544-1881) (東急東横線「大倉山」下車 徒歩5分 改札口を右に出て右折、急坂上る) より大きな地図で 大倉山記念館までのルート を表示
|
●会場費: | 500円(支部会員200円 学生200円) [当日会員登録(年会費2000円)で割引適用] |
●中学実践報告: | 「生徒も先生も元気になる英語授業―仕掛けとコツ―」 鶴指(つるさし)勝雄さん(東京都千代田区立麹町中学校)
|
●高校実践報告: |
「人類に役立つ動植物の説明を興味深くプレゼンするレッスン作り」 川口 純さん(順天中学高等学校)
|
●お問い合わせ: | 萩原一郎 |
(2013年6月30日掲載/8月25日更新)