■ 神奈川新英研11月例会

2013年11月
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2013年11月16日

●近況,最近取り組んでいること,悩み

中学実践報告:「新しい教科書Sunshineを私流にアレンジ!」

日比和子さん(大和市立光丘中学校)
(報告まとめ:日比さん)

新しい教科書を使ってみて

  1. 新出単語が多い→何回もあの手この手で
  2. 本文が難しい→逐語訳やきれいなノート作りから脱却
  3. 4技能の場面がAll in oneに作られていて扱いにくい→メリハリをつける
  4. "My Project"をどうアレンジするか→ALTの来校時期(年に3回、約1ヶ月半)に合わせて、場面設定を踏まえた取り組みに応用する

取り組み資料紹介

  1. 学年を2人で担当しているので、歩調を合わせるために、共通のプリントとして、年度当初の約束事、年間計画、English Marathonシート(練習ノートに貼って、毎日の家庭学習の進行具合〔新出単語・基本文を書く、音読練習、ワークブック〕が記入できるようになっている)を作成
  2. 各Programの新出単語を25個に限定した単語プリントを作り、毎時間、単語チェックを行う。ペアで20秒以内に日本語を見て英語で言えるか。毎回ペアは変える。
    1・2回目:1~言っていく。 
    3回目:速写BINGO(3分30秒の曲をかけて25個の単語を2回ずつ書く。早く書き終わった生徒用に裏におまけクイズを載せておく。) 速写のあとはBINGOのお楽しみつき。 4・5回目:25~言っていく。
    6回目:速写BINGO(3回目と表は同じで裏のおまけクイズを変えてある。)
  3. 文法プリントは、ゲーム感覚の問題なども入れながら、易しい→難しい 問題を意識して作ったり、既習の表現も絡めた自己表現コーナーを必ず設けている。
  4. 本文の読み取りプリントは、1.Dictation 2.日本語(または英語)で本文の内容に関する質問の答えがどこに出ているか、線をひかせる・・・大意をつかませる。
  5. 2年生になってから、段階的にRewriteにチャレンジさせている。
    (1)(Program2)対話文から重要な文を抜粋していく。
       (最初の文指定、最後に一文オリジナルで加える)
    (2)(Reading)物語を要約する。
    (日本語でretellしてからrewriteへ。最初の文指定、最後にその物語から学んだことを一文加える。)
    (3)対話文からspeech原稿にする。 
  6. 読み物教材
    「セリフわけ台本作り」:登場人物で色分けする
    「なりきり朗読(日本語)」
    :日本語の原作を登場人物・ナレーターに分けて朗読
    「My Script作成」:自分の役のせりふにマーカーで印をつけたり、感情・間を書き込んだりして、オリジナルの台本を作る
    「音読コンテスト」:4人グループで、小道具を利用しながら、音読コンテストを行い、ALTにJudgeをしてもらった
  7. 4人グループでの3‐minute Group Chatの取り組み
    4人グループをA~Iまで作る。一グループ3分間会話が途切れないように、4人で協力して先生を交えてchatする。
    ALTはA→B→C→D→E→F→G→H→Iの順で、日本人教師はE→F→G→H→I→A→B→C→Dの順で同時進行で行う。Aグループは1回目にALTとChatしたら、2回目の日本人教師とのChatまで12分あるので、しっかり反省して、作戦タイムがとれる。
    (1)6月:未来の表現を使い「夏休みの予定」についてchat
       事前に4人で旅行先を一ヶ所決めておく。具体的にどこを訪れ、何を見たり、食べたりするか、何をするかをメモっておく。先生への質問もシュミレーションしておく。先生の質問から始まって、一人一文ずつ、準備しておいた文を言ったあとは、どんどんchatが途切れないように続けていく。 (事前に準備したメモを見ながら言ってもよいことにした。)
    (2)11月:If~の応用で観光案内パンフを各グループで2枚作成したものを見せながらchat
    (パンフに書いてある文は見ながら言ってよいが、それ以外はメモを見ないで会話を続けるようにレベルアップさせた。)
  8. ペアで今までの表現総復習 Review Marathon
    1~20まで、Are you ~? Did you ~?など、最初だけ指定してある疑問文をペアで考えて、ALTにインタビューしていく。ただし、もう既に知っていることや、答えるのに困る質問、失礼な質問、ふさわしくない質問はだめ。 スタートは全員、1のAre you ~?から。質問を思いついたら、用紙に記入して、まず日本人教師のところに持ってくる。きちんといい質問が書けていたら、サインがもらえるので、その文を暗記して、ALTに質問する。そこでサイコロを振って、双六のように進んでいく。20まであがったペアは裏面にインタビューからわかったことを英文にまとめる。

主な話題


みなさんの意見、感想


大学実践報告:「「実践通訳ガイド・ワークショップおよび実践報告」

吉牟田聡美さん(聖学院大学)
 年間15時間の「実践通訳ガイド」の授業についてワークショップを交えながら発表して頂きました。ご自身の通訳としての経験から、通訳は「英語力よりもクライアントの役に立ちたいという気持ちが大切」と語られ、授業は実践通訳ガイドのためのものであると同時に、異文化理解に関わる側面も意識しているということでした。(報告まとめ:泉さん)

吉牟田さん


1.はじめに


2.授業

  1. Count WPM Martin Luther King Jr. (145語) とHarriet Tubman(245語) の例が示されました。Harriet Tubmanはゴスペルに造詣が深い発表者ならではのもの。
  2. 30 sec. self-introduction to PTN and then introduction of your PTN to the group
    1. Think of your self-introduction for 30 secs.
    2. Introduce yourselves to your PTN for 30 secs. each other. 3. Introduce your PTN to the other members of the group.
  3. Role sharing
    1. Decide the roles in the group for 1 minute. A-san: MC B-san: Timekeeper C-san: Recorder D-san: ほめ係
    2. Please make sure that every member will agree with the group decision.
  4. Ice Breaking: Which city do you want to recommend?
    1. Write down individually all the places you have visited for sightseeing in Japan. 2. Discuss and see if there are any common places you have written down. If not, discuss how interesting the sightseeing place can be.
    3. Decide the best city you can recommend to a foreigner for sightseeing and give the reasons.
    4. You may have to negotiate, but please remember that you all have to agree with the group decision.
  5. Quick response: Use your own voice and recording device(携帯、スマホを利用)
    ・単語クイック・レスポンス
    個人で
    1)録音機材で英日の順に録音しましょう。
    2)録音した音声を聞きながら、英語が聞こえてきたら日本語を即座に(ほとんど同時に)言ってみましょう。
    3)録音機材で日英の順に録音し、クイックレスしていきます。
    ペアで
    1)A-san: プリントを見て、英語を言う。
      B-san: プリントを見ないで即座に日本語を言う。
    2)できたら交代
     English Japanese
    1 hardly ほとんど~ない
    2 engaged 婚約した
    3 housewife 主婦
    4 jeweler 宝石商
    5 retired (定年)退職した
    6 translator 翻訳者

    ・ Stage 1 クイック・レスポンス
    1) 訳を書き入れましょう。
    2) 以下の英文を文ごとに3秒間ポーズをおいて録音します。訳は見ないで、クイック・レスポンスしてみましょう。
      In my family there are seven people.  
      I have a younger sister.
      I live with my parents.
      My mother is a housewife.
      My father was a jeweler but is now retired.
    ・ Stage 2 クイック・レスポンス
    1) CDを流しますので、自分の録音機器で録音します。
    2) 英日のクイック・レスポンスができるように練習してください。
    3) シャドーイングで英→英をやってみましょう。
    4) スムーズにできるようになったら、英→日に移ります。
    (来週までにスラスラできるように自宅で練習してください)
      In my family there are seven people.  
      I have a younger sister.
      I live with my parents.
      My mother is a housewife.
      My father was a jeweler but is now retired.
  6. Quick response: 数の英語(5~15桁まで)の聞き取り  
    1)数の英語を10こ、聞いて書き取ってみよう。  
    2)英文中の数字を聞き取ろう。
    ・ ➀ The biggest lottery jackpot ao all time was (   ) dollars in the Mega Millions lottery in the U.S. in March, 2007.
    過去最大の宝くじ一等の当選金額は、2007年3月の米国メガミリオン・ロッタリーの (           )でした。
    ➁ There were more than ( ) pennies made in 1998. The actual number of coins …
  7. 日本語でこう言う、英語でどう言う?
    1. Think individually what you would say in English if you wanted to express the following feelings in English.
    2. Share your idea with your group members.
    3. Give your group's answer.
    1) お疲れ様でした。
    2) どうかその辺をお汲み取りください。
  8. Cross-cultural communication: What would you do?
    1)ビデオ視聴…モデルの飛鳥さんがニューヨークの英語学校に入学。クラスは下から2つ目。文法力が認められ、一番下位クラスではなかった。昼食時、イタリア出身の同級生と食事を共にし、最初だけはいい感じ。しかしすぐに話題が尽き、気まずい時間が流れる。飛鳥さんは英語力の無さから話を切り出すことができない。イタリア人の彼女は、飛鳥さんが英語を理解できないと言うことが分かっていて話しかけない。そこへもう一人、同級生が登場し、イタリア人の彼女と話が弾む。佐藤さんは気を取り直して頑張ろうとするが、トンチンカンな反応を一度した後はもう何も話せない。
    2)あるところでビデオを止めます。何が起きているのか、パートナーとシェアしましょう。
    3)あなたが飛鳥さんの立場だったら、どうしますか。ペアでクリエイティブなお話を英語で作ってみてください。

みなさんの意見、感想


●日時: 2013年11月16日(土) 午後3:30~7:00

3:20 ~ 受付開始
3:30 ~ 5:00 中学レポート [担当:棚谷]
5:00 ~ 5:15 休憩
5:15 ~ 6:45 大学レポート [担当:萩原]
6:45 ~ 7:00 アンケート記入・事務連絡
●会場: 大倉山記念館 第1集会室 (Tel. 045-544-1881)
(東急東横線「大倉山」下車 徒歩5分
 改札口を右に出て右折、急坂上る)

より大きな地図で 大倉山記念館までのルート を表示
●会場費:500円(支部会員200円 学生200円)
[当日会員登録(年会費2000円)で割引適用]
●中学実践報告: 「新しい教科書Sunshineを私流にアレンジ!」
  日比和子さん(大和市立光丘中学校)
レポーターから:
 新しい教科書Sunshineを使って、1、2年と持ち上がってきました。今までとちょっと変えてみた日常の活動や、発展的な取り組みをいくつか紹介したいと思います。
●大学実践報告: 「実践通訳ガイド・ワークショップおよび実践報告」
  吉牟田聡美さん(聖学院大学)
レポーターから:
 大学2年生向けの「実践通訳ガイド」という授業の内容をワークショップ形式で報告します。「どうかそこを何とか…」をどういう英語にしますか?  ご飯にお箸を立ててはいけない理由をどう英語で伝えますか? 日本文化では当然のことも海外出身の人にとってはわからない。そのギャップを埋めるために、どういったことが壁になるのかを明確にし、自分の知っているやさしい英語でどう表現するか考えます。
●お問い合わせ: 萩原一郎 e-mail

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(2013年11月17日掲載/12月7日更新)