■ 千葉新英研12月例会
2015年12月
千葉高教組教研集会外国語部会と共催。12月13日(日)午後1時より千葉県教育会館にて10名参加。
「英文を読み取る~歌詞を使って~」
報告者は自由の森学園中・高非常勤講師の米蒸健一さん。
米蒸さんの授業では英語の歌をただ聞いたり歌ったりするだけではなく、歌詞の内容を深い所で理解させるために、生徒に様々な発問をして自由に答えさせます。
今回の報告で扱った歌は、"White Christmas" "We've Only Just Begun" "Country Roads" "Mr. Moonlight" "Daydream Believer" "The Rose"の6曲です。実際に歌を聞いた後、歌詞を見ながら米蒸さんがたくさんの問をし、参加者は生徒になっていろいろな答えを出して行きました。
米蒸さんは「3つのそもそも」を挙げられました。
- そもそも英語(外国語)教育の目的とは、英語(外国語)を学ぶことで日本語を良く知ること。英語の歌から、英語の文化・発想を読み取ることができる。
- そもそもすてきな歌とは、(1)すてきなメロディー(2)すてきな歌詞(3)すてきな歌手、の三拍子がそろっている歌である。
- そもそも英語の歌詞(や詩)の特徴とは(1)文法はある程度無視されていても構わない(2)脚韻や頭韻を入れる(3)比喩がよく使われる
6曲の実践の最後に、米蒸さんがまとめられた今回の6曲の読み取りのための発問と解答例が参加者に配られました。長年英語の歌の読み取りをされて来ただけあり、とても深い質問とそれに対する答えでした。
参加者の感想:
- こんなに多くの発問はなかなかできなし。答えが「それしかない」というのではないというのもいい。日本語で発問することによって生徒の自然な気持ちを引き出せている、英問英答ではこうは行かない。
- 昔教えた生徒たちの同窓会で「こんな歌をやったことをよく覚えている」と言われ、自分は全く覚えていなかった。
- 自分も歌で英語を覚えた。
- 頭韻で好きなのはIntel inside、脚韻で好きなのはIntel入ってる。
- 英語の文化的背景や考え方を歌を通じて知ることができるのがいい。
米蒸さんの最後の言葉:
生徒に想像力をふくらませて欲しい。声を出して歌うことによって日本語とは違うリズム・メロディーを経験して欲しい。歌詞は教科書とは違いretoldされていないというのが教材としてとてもいい。 例会後は近くの静かなレストランでさらに話を深めました。
日時: | 2015年12月13日(日) 13:00~16:30 |
場 所: (会場) |
(今年1月の関東ブロック集会の会場と同じです) TEL 043-227-6141/FAX 043-227-4555 |
アクセス: | |
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(2015年11月3日掲載/12月23日更新)