TOPお知らせ>東京都中学校英語スピーキングテスト

■ お知らせ

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東京都教育委員会は今年11月に都内全公立中学3年生に対して民間業者による英語スピーキングテストを実施し、それを2023年度都立高校入試の合否判定に利用する準備を進めています。しかし、このスピーキングテストには採点の公平性・客観性などに大きな問題が あります。 私たちはこのテスト実施の見直しを求め、学習集会を開催します。

2022年3月29日(火)
午後2:00~3:30

対面会場:東京都議会議事堂 6 階第 1 会議室
◆オンライン( Zoom )参加 可◆


 <時程・内容>  
 2:00~2:45 第1部 ●現場からの問題提起
 ●有識者からの問題提起 
 2:55~3:30 第2部 ◆参加者意見交流・討論等 

<発言者>
羽藤由美さん(京都工芸繊維大学教授)
 所属大学で独自のCBT英語スピーキングテストを開発・運営。その実績に基づく的確な発言で大学入学共通テストへの民間試験導入問題でも世論をリードした。

久保野雅史さん(神奈川大学教授)
 筑波大学附属駒場中・高教員時代から、英語授業研究学会等を通して多くの英語教員にわかりすく明解なコメントで示唆を与えてきた。


■参加申込■ 〆切り:3月26日(土)

  ★当日は万全のコロナ感染予防対策のもと開催します。 
   対面会場参加のみなさんはマスク着用をお願いします。 


都立高校入試に導入される「英語スピーキングテスト」とは?

 東京都教育委員会はベネッセ・コーポレーションと協定を結び、令和5年度都立高校入試(令和5年2月実施)において英語スピーキングテストを導入しようとしています。
 今年11月末に、全公立中学3年生を対象に、イヤホンから流れる問題に一人ひとりが答え、音声が録音されるテストが行われ、フィリピンの組織により採点され、1月中旬に結果が返却されて、都立高校入試総合得点に20点満点で加算がされます。

◆公平な採点と合否判断への不合理な影響についての疑問

 採点はベネッセが提携したフィリピンの組織に委託し、都内8万人の全生徒の答案をたったの45日間で採点することになっています。スピーキングの微妙な採点基準のすり合わせは難しく、この期間で一切のずれのない公平な採点ができるとは思えません。また、2月の学力検査と違い、開示請求をしても得点の具体的な理由は明らかにされないしくみになっています。採点は100点満点を6段階(A~F)で評価され、Aで最高20点の換算点が加点されますが、換算方法には疑問が残ります。


◆授業と英語教育への弊害、家庭の経済格差が得点の格差へ

 「発音など間違えても気にせずに話そう」と指導をしているのに、「入試だけは別」となると、普段の授業から発音・文法に気をつかうことになります。生徒が委縮し、コミュニケーションに消極的になっては、元も子もありません。
 家庭教師・塾・オンライン講座などで経験を積んだ方が有利になる可能性が大いにあり、家庭の経済格差がテストの得点の格差に結びつく可能性があります。


◆個人情報流出の危険性、利益相反の疑い

 全ての公立中3年生の名前と顔写真の情報、テスト結果が、過去に情報流出案件を引き起こしたこともある私企業のベネッセに委ねられることも看過できません。 大量の個人データを本当に安全に適切に管理できるのか、不安に感じる生徒や保護者も多くいます。
 またベネッセは各種英語スピーキング講座を運営しています。テスト実施業者がそのような事業を行っていることは利益相反と言えないでしょうか。


 この問題は東京都だけの問題ではありません!東京都を足掛かりに全国に広がっていく可能性も大いにあります。
 しかし、これだけ深刻な問題にもかかわらず、まだまだ多くの都民には知られていません。


ネット署名の拡散にご協力ください!
Change.org 「変えたい」気持ちを形に ~キャンペーン成功のために賛同を広げよう!~

 現在、東京都教育員会宛のネット署名キャンペーンを実施しています。ご賛同いただける方は、右のURLまたはQRコードより、change.org のページでご賛同ください。
https://chng.it/TH2p8RwnGz

都立高校入試へのスピーキングテスト導入の中止を求める会
<呼びかけ人>
池田 真澄(大学講師・新英語教育研究会会長), 江利川 春雄(和歌山大学名誉教授), 大津 由紀雄(慶應大学名誉教授), 沖浜 真治(中高講師・新英語教育研究会東京支部代表), 久保野 雅史(神奈川大学教授), 鳥飼 玖美子(立教大学名誉教授), 中山 滋樹(高校教諭)
<賛同人・団体>
秋田 喜代美(学習院大学教授), 浅井 幸子(東京大学教授), 阿部 公彦(東京大学教授), 乾 彰夫(東京都立大学名誉教授), 勝野 正章(東京大学教授), 小国 喜弘(東京大学教授), 小玉 重夫(東京大学教授), 児美川 孝一郎(法政大学教授), 佐藤 学(東京大学名誉教授), 杉田 真衣(東京都立大学准教授), 瀧口 美佳(立正大学准教授), 寺沢 拓敬(関西学院大学准教授), 中嶋 哲彦(名古屋大学名誉教授), 中村 雅子(桜美林大学教授), 能智 正博(東京大学教授), 本田 由紀(東京大学教授), *前川喜平(元文部科学事務次官・現代教育行政研究会代表),吉原 令子(日本大学教授), 綿貫 公平(大学講師・全国進路指導研究会),
憲法を教育に生かす西東京の会, 小平子どもと教育を守る会, 新英語教育研究会, 東京教育連絡会, 日本外国語教育改善協議会世話人会, 入試改革を考える会
*アイウエオ順 *呼びかけ人・賛同人は随時追加します。 *3月24日追加


都立高校入試への英語スピーキングテスト導入の
見直しを求める市民大集会実行委員会

お問い合わせメールアドレス:stoptokyospeakingtests@gmail.com
新英語教育研究会 HP [http://www.shin-eiken.com/]

(2022年3月9日掲載)

  1. 都立高校入試へのスピーキングテスト導入の中止を求めます!
  2. 会見の様子の報道
  3. STOP!2 今,東京の中学校現場は? テストで授業を変える?
  4. STOP!3 都庁で記者会見!スピーキングテスト中止を求めて
  5. (このページ) 都立高校入試への英語スピーキングテスト導入見直しを求める市民大集会
  6. 署名にご協力ください
  7. 「導入の中止を求める」記者会見/都教育委員に公開書簡を提出
  8. 運動に寄せられた声
  9. 第2回署名にご協力ください
  10. 都立高校入試への英語スピーキングテスト導入見直しを求める 夏の市民大集会
  11. 江戸川陳情署名ににご協力ください

 

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