■ 大分元気塾6月例会

2009年6月
'09年'12年>
6月
 来年の全国大会を大分県の別府市で開催することになりました。それで、久しぶりに例会を再開することにしました。題して「元気塾」学習会です。6月13日(土)の14時30分から別府市コミュニテイーホールで行いました。5名の参加でした。そのうちの一人は私(中村)の元教え子で同僚でもありますが、参加してくれてとてもうれしかったです。

(1)「表現活動の取り組み」

羽野祐司(中津市立三光中学校)
 2年生の教科書「Sunshine:開隆堂」の中で、Warm-Up "Meet Your New Classmates."があるが、一通りやったあとで、生徒に他己紹介を書かせてプリントにまとめて授業で扱った実践であった。
  例えば「This is Yuki. He is in the soccer club. He likes New York Yankees. His birthday is January 9th. His favorite singer is EXILE.」等である。
  また、自分の紹介文に絵やイラストをカラフルに入れて提出させたものを持参されて、参加者に回覧された。とてもかわいらしいのが多くて感心した。廊下等に掲載予定だそうである。ちなみに、今、羽野先生は雑誌「新英語教育」に中学校の実践報告を連載中である。

(2)「夏休みも英語をたのしんじゃおう!」

豊田文枝(杵築市立山香中学校)
 1学期に学習した英単語や英文法を復習するチャンスとして過去の夏休みに出した課題について報告された。

①「ある日の出来事を4コマ漫画でかいてみよう!」

 過去形を使って英作文させるための一工夫として取り組ませた。生徒たちは、友だちの夏休みの様子もさることながら、日頃あまり友だちの描いた漫画も見ることがないので、とても興味深げに読みふけっている様子が見られたそうである。その後、「4コマ漫画大賞を決定しよう!」ということで、いいものを2つずつ選ばせて評価カードに書いて提出させ、次の授業の時に1枚の紙にまとめて紙上発表したとのこと。

②「Let's make a skit !!」

 未来のことを表す表現としてbe going to, willなどを使って英作文させるための一工夫ということで、スキットに取り組ませた。2~3人のペアもしくはグループを自由に作らせて実践。次はその一例である。
 Title "Health"
A: What are you going to do this summer?
B: I am going to get up early in the morning and run with my pet.
A: That's nice. It will be good for your health. Anyway, I didn't know about your pet. What pet do you have?
B: My pet? Tortoise! Very cute small one!
A: Wow!!
 このように、普段の生活の中の一コマを切り取って自然と英語を使えるような活動内容を工夫すると「英語は楽しい!」という思いが生まれ、のちにその思いが「英語を使って自分の考えを表現してみたい!」という自己表現への意欲につながっていくではと強調された。

(3)「高校実践報告」

中村龍彦(大分県立別府青山高校)
  1. 「3年間の取り組みーー幸せに生きていくための力をつけるーー」
     埼玉県の田中 渡先生の報告(新英語教育2008年6月号)を紹介。特に英語IIの取り組みは実際の授業をどう生き生きと進めるかという点でも大いに参考になった。
  2. 「読みとりの授業ーーHana's Suitcaseを通してーー」
     三重県の太田 寛先生の報告(新英語教育2008年6月号)を紹介。秀逸な平和教材"Hana's Suitcase"を通して、生徒に平和についてじっくり考えさせた実戦。
  3. 「2種類の穴あきプリントについて」
     私(中村)の実践。教科書各レッスンのPartごとに2種類の穴あきプリント(Aシート、Bシート)を作って、読みとり、読み練習が終わってから実施する。2種類のプリントはそれぞれ穴をずらしておくので、ペアで読みあう時に片方がつまったら相手がヒントを出したり教えたりできるというもの。
  4. 「Teaching Plan」
     昔の同僚のPlanであるが、この例会に参加してくれた私(中村)の元教え子が本年度研究授業をすることになっているというので、参考になればと思って紹介した。

(4)「資料の紹介」

南 文隆(大分県立宇佐養護学校)
  1. 「川島隆太先生に聞く"音読の効果"」
  2. 「楽しく、たくさん、自分のことを書いてみようーー自主的な学習につなげる工夫」東京の柏村みね子先生の実践(新英語教育2008年10月号)
  3. 「PCって何?」 
  4. 「教員免許更新制とはどんな制度なのか」(英語教育2008年11月号)
  5. 「テスト問題の作り方を考える」拓殖大学教授 名和雄次郎先生(新英語教育1994年3月号)
 次回の学習会は8月の県民研でやろうということで終わりました。

(連絡先:中村龍彦)

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(2010年2月10日掲載)