■ 神奈川新英研7月例会(オンライン)

2021年7月
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3月5月7月9月10月12月

高校実践報告

「英語科研修会の取り組み」
 野村健治さん(北海道新英研 札幌東商業高校)

レポーターから:

6年前、英語科でCANDOリストを作り新入生全員にGTECを受けさせると提案があり、その対抗策として「本校の英語教育の目的を考える」研修会を英語科8名で行った。職場の「正論」を「本質論」で乗り越えた。

★ 報告内容

多彩な野村さんの実践の中でも「投げ込み教材で歴史の中で負の側面を扱ったもの、世界の美しい世界遺産や2泊3日の旅行計画作成等生徒が一生懸命取り組んだ時にやりがいを感じた」と質問に答えられた。

★感想より

今こそ、英語学習の目的を考える時、と私も考えます。小山内先生、野村先生を始めとして北海道ブロックの蓄積をぜひ、全国に知らせてほしいです。希薄化された「目的」意識と驚くほどの「目標」の重層化、精密化。真面目な先生ほど、それで多忙化し、生徒は生き生きしなくて参ってしまう事態になっているのではないでしょうか。野村先生は「がんじがらめにされたらたまらない」の気持ちからちゃんと同僚を巻き込んで、生徒が生き生きする活動を組み立てられていることがすばらしいです。教育の機能、資格化、社会化、よりも主体化に重点を置くべきと考えます。Can Do Listをあって無きものにした実践例が『新英語教育』5月号や新英研メーリングリストの共有フォルダーにあって私も追実践させてもらいました。


小学校実践報告

「小学校外国語科で育てたい思考力・判断力・表現力についての一考察」
 羽田あずさ さん(横須賀市立田戸小学校)


レポーターから:
三観点で行う学習評価、それぞれの観点で何をどう見取れば良いか悩みます。その中でも「思考・判断・表現」に焦点を当て、6年生の実践をもとに考えていきたい。

★報告内容

①育てたい思考力判断力は何か、②見取り方の工夫他3つのトピックから選び、4人ずつの異なった校種異なった県同士のグループ討議15分が盛り上がり、全体で深められた。指導要領を深く読み取ろうとした実践である一方、「あまり指導要領に囚われ過ぎない方がいい」との意見もあった。

★感想より


  • 小学校の実践に触れる機会を得られたのがありがたかったです。評価基準を小学校では細かく研究していかないと、説明責任を果たせるものになれないという苦労を感じました。音声面の指導をどのようにされているのか知りたいと思いました。
  • 思考力、判断力、表現力を養う活動は普段の授業では困難であると改めて感じました。
  • 友達の考えを聞いてさらにどう考えるか「再構築する」活動をどの段階の学校でも必要なのだな、と思いました。「思判表(思考・判断・表現)」「目場状(目的・場面・状況)」「みとる」新鮮でした。後者は海外旅行などの実用的な状況の設定ではなく、「国際教室」の先生が話されたように、生徒一人ひとりにとっての生活語として必要な目的、場所、状況を考えることだと思います。

(文責:棚谷孝子)



●日時: 2020年7月25日(日) 午後3:00~5:30
イラスト
 3:00 ~ 入室開始
 3:10 ~ 3:55 高校レポート
 3:55 ~ 4:10 質疑応答
 4:20 ~ 5:05 小学校レポート
 5:05 ~ 5:20 質疑応答
 5:20 ~ 5:30 事務連絡・アンケート記入
●参加条件: 神奈川支部会員、事務局が参加を認めた方
●参加申し込み:
会報担当・和田にメールを下さい。

URL、IDとパスワードを送ります。
●内容:
●高校実践報告
「英語科研修会の取り組み」 
野村健治さん
(北海道新英研 札幌東商業高校)
レポーターから:5年前に転勤してきた教員が、就職、大学短大、専門学校それぞれ3分の1の進路状況の本校で、CANDOリストを作り新入生全員にGTECを受けさせると提案しました。当時は、CANDOリストのしつこい調査や、民間試験導入の動きもあり、その「正論」にあらがえない空気が漂いました。その対抗策として「本校の英語教育の目的を考える」研修会を英語科8名で行いました。当時の資料とともに、職場の「正論」を「本質論」で乗り越えてみませんか。

●小学校実践報告
「小学校外国語科で育てたい思考力・判断力・表現力についての一考察」
羽田あずさ さん
(横須賀市立田戸小学校)
レポーターから:三観点で行う学習評価、それぞれの観点で何をどう見取れば良いか悩みます。その中でも「思考・判断・表現」に焦点を当て、6年生の実践をもとにみなさんと一緒に考えていきたいと思います。

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(2021年7月10日掲載)