■ 神奈川新英研11月例会

2011年11月
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●中学実践報告:「英語科全員で受け持つ少人数授業 ―<文法speaking・ドリルwriting・テキストreading・単語テスト>のサイクル―」

棚谷孝子さん(平塚市立神明中学)
 「4月に英語科で要求事項を出して実現」「授業の約束事を統一」「ファイルにプリント整理+ポイントを与えて評価」「歌など楽しい活動」そして単語学習では,「赤ファイル」(練習用)と「青ファイル」(テスト用)の2つのファイルで管理させているという肌理細やかさ…。教員間のチームワークと授業を作る技術があってこそ,生徒たちも安心して学習できて,学年全体が整っていくのでしょう。

棚谷先生

  • レポーターから:教師の協同性ということが言われます。今年わが英語科がきびしい学年を再生させるために全員で取り組んだ実践です。
  • 学校の様子:1年5クラス,2年5クラス,3年4クラス。授業形態は,1年生を一斉授業(1/3時間はTT),2,3年を少人数授業(10クラス,8クラス)。
  • 中2の様子:中1の時,授業崩壊した2年生を英語科4名(1名担任,3名副担)で受け持っている。アルファベットやローマ字がおぼつかない,算数の計算が出来ない。ハーフサイズ(17人)でみている。目に見えて落ち着いてきた。声がけするほど,勉強をやる気になる。
  • 英語科:男性1人,女性3人で,男性は女性たちのテンションについて行けないらしく,ため息がち(?!)だそうですが,「キング牧師の映像を見せたら生徒が寝ちゃったんです」「1人ずつ和訳させてみたら?」など,4人でよく相談している。
  • 4月の教科会:要求事項(担当学年は中1と中3を持つ,ハーフサイズにする,などA~Cプランを考えた)をまとめて校長交渉し,思い通りに出来た! 1年間の方向を決定し,担当クラス,授業の約束ごとなど細やかに決めた(シールをあげる数まで…)。

2年の授業

  • Kindly(親切に), Clearly(分かりやすく), Happily(楽しく)をmotto(モットー)に
    1. 授業ファイルを作る:表紙は学期ごとに変える(黄・ピンク・青)。
    2. 授業での約束事:持ち物(教科書,ファイル,筆記用具,のり)を忘れない。時間に遅れない。着席している。あいさつ。曜日,月日,天気を答える。ファイルに組,名前,曜日,月日,天気を記入する。
    3. シールラリー+パンダのはんこ:シールは1時間2枚を上限に,挙手や指名によって答えたらもらえるので,台紙に貼る(台紙はオーストラリア,インド,南米,北米の地図がベースで,双六のようなマス目を塗りつぶす)。また,「単語練習がよくできた場合」「ファイルのタスクが満点だった場合(合計のところは太陽マークになっている)」にパンダのはんこを押す。昨年は100枚を超えた人もいた!
    4. 授業の進め方:Lessonの文法・文型を習うこととその練習を先にやり,その後 ,Lessonの本文を扱う。聴いたり(音の聴き取りと内容理解),本文を見ながら読んだり,ペアで表現読みしたりする。教科担任によるリスニングテスト(T/Fクイズ,4択クイズ)
    5. 単語は「赤ファイル」(練習用)と「青ファイル」(テスト用)で管理:新出単語の練習はLessonごとに1枚の単語プリントを渡して,Lesson終了時にテストする(20問前後でプリントの単語を全部出す。最近,10問ずつにしたら満点が続出した!単語を書く+意味を書くのを半々。) 
      ★単語練習の評価:テストした日に「赤ファイル」(練習用)を提出。A~Eの5段階で単語練習を評価。期日に遅れればD,出さなければE。5回以上きれいに書いてあればA,4回以下はB,つづりの間違いがあったり,雑な書き方だったりしたらC。「単語テストに備えるのが目的なので,絶対テストの日に提出しましょう。」と呼びかけている。
      ★単語テストの評価:「青ファイル」(テスト用)に単語テストとやり直しプリントを貼っておく。得点により5,4,0ポイントの評価。20点満点だったら20点-5ポイント(満点合格),19,18点-4ポイント(準合格),17点以下-0ポイント(不合格)]となる。「やり直しプリント」を出した人は全員3ポイント(繰り上げ合格)。
    6. 今月の歌:毎月「○月の歌」を歌う。プリントに組,名前,右側のタスクを書くと,ファイル点になる。「元気に歌ってくれればうれしいです^^」と伝えている。4月の歌はI Just Called to Say I Love Youで「Q:日本発売のタイトルは? A 心の愛」など4択クイズを出した。


授業の実際

  • 2年生:授業開き ファイル作り,授業の約束,プリント(Lesson 1を並行して5回に分けてalphabet) 1学期でLesson 1~ 4。 「Lesson 4 アイヌの文化に触れて」 2学期は6週間Lesson 5をやっている。少しずつでも進む。
  • 2年生「Lesson 5 不定詞の学習からペアワーク,スピーチへ」  want to be の導入→want to be をつかったやりとり → ペアでwant to be を使った会話。相づち,同意の表現 → スピーチの予告,原稿を書く手立て → 一斉授業でスピーチ発表 ★顔を上げて読む,Read and Look Upをp. 47でやったら,みんなヒーヒー言っていた。
  • 3年生「 Lesson 3 千羽鶴とサダコさん」 4人で「生徒に考えさせるものを」と考えて,「佐々木禎子 ヒロシマ2008」というYouTubeの映像を視聴覚の先生に頼んでパソコン室の画面で見せて期末テストで10の文のうちで正しい記述「禎子さんの将来の夢は体育の先生になることだった」「広島が投下目標都市に選ばれたのは軍需工場が集中していたから」など3つ選ぶクイズを出した。
  • 3年生「 Lesson 6 I Have A Dream (教科書本文)をどう進めたか」
    1. 口絵を見ながらリスニング+リスニングクイズに答える:
      「建物の中に見えるものは?」(リンカーンの像)
      「キング牧師はこの写真のどこにいるのか?」
      } 「なぜリンカーンのところでスピーチを行ったのか?」(リンカーンの奴隷解放宣言から100年後のスピーチ。1963年8月28日)
    2. I Have A Dreamの演説を聴く:3回聞かせ,「何が聞こえた?」と質問。I have a dream… / Now is the time…などの答えがあった。生徒たちは「みんなスピーチを静かに聞いている」「(聴衆が笑ったりしていて…)反応が良い! 」と驚いていた。プリントを渡し,印象に残ったことばにラインを引かせる。
    3. 本文読み:棚谷先生が習った先生が1950年代アメリカ旅行されたときに,トイレで men(白人用)と coloredのどちらに入るか迷った末,coloredのトイレに入った話をした。パート3のローザ・パークスさんの話のところでは,内容把握するときに「分かったことを書こう」と呼びかけ,生徒の発言を吹き出しに書いて「女の人」「バス」「仕事の帰り」「バスのセクションがあるんだ!」と黒板に書き,さらにバスの絵を描いて,ローザ・パークスさんが座っていたのはバスの中央あたり,黒人席の先頭であることを示し,「この辺だね」と確認した。(★この事実を押さえることは重要だと思います。黒人席にいたパークスさんは,バスが混み合ってきて席を譲れと言われ,どかなくて逮捕されたのです!) このあと「バスの運転手がshoutedって変だよね」「黒人の嫌いな白人運転手だね」「黒人席に座っているんだよ! どけっていうのはひどいね!」というやりとりがあった。
    4. 1文をドラマ的に読む:「感情を込めて好きな部分を言ってみよう」と呼びかけ,見本として棚谷先生がGive up your seat, or I'll call the police.を言ったら,大ウケ。
    5. 学習した感想を2学期中間テストで10語以上で書かせた。
      ★タスク「将来の夢を話してみよう」(アイディア1時間,英文チェック1時間,スピーチ練習2時間) 指示文: I want to be a ~というかたちで将来してみたいことを話してみよう。I want to work in ~や I want to +動詞原形のようにも言えます。
      1)最初に結論を言います 
      2)次にそれになりたい(したい)理由を2~3つ挙げます 
      3)理由に関連して何か付け加えても良いです。 
      4)最後にもう一度結論を言います 
      5)原稿を書こう:I'm going to tell you about my dream. I want to …  First, Second, Third, So I want to …
      4人寝てしまう生徒がいる。その1人は「ぼくは夢も希望もなんとかもへったくれもない」と4回も言った子もいる(この子はまだそのまま…),もう1人は「羊飼いになりたい! 白パンが食べたいから。」と言ったので「ハイジのように干し草のベッドに寝たいよね」と話してあげた。もう1人は超新星のコンサートに行ったということがわかって韓流に詳しい棚谷先生とやっと心がつながった。
      中2の教科書の「私の夢」p. 44の6行目 Today I am going to tell you about my dream.以降を暗記して覚えてくださいと指導した。


資料

多読・速読に挑戦:次はMartin Luther King Jr.が奴隷解放から100年後の1963年にワシントン記念堂前で行った演説の一部です。力強く感じる場面,気にいた場面にラインを引きましょう。
I Have a Dream – August 28, 1963 / Washington, D.C.
  1. Go back to *Mississippi, go back to *Alabama, go back to *South Carolina, go back to *Georgia, go back to *Louisiana, go back to the slums and ghettos of our northern cities, *knowing that somehow this situation can and will be changed. Let us not wallow in the valley of despair, *Mississippi, Alabama, South Carolina, Georgia, Louisiana
    The Deep South(深南部)と呼ばれ,黒人差別の激しい土地である。
    *knowing that~ ~ということを銘記して / wallow  もがく
  2. I say to you today, my friends. And so *even though we face the difficulties of today and tomorrow, I still have a dream. It is a dream *deeply rooted in the *American dream.
    I have a dream that one day this nation will rise up and *live out the true meaning of its *creed: "*We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal."
    *even though たとえ~だとしても / *deeply rooted in ~ ~に深く根ざした / *the American dreamアメリカ(人)の夢 / *live out ~を生き抜く *creed信条,信念 / We hold…created equal.「われわれはこのような真理は自明のものであると信じる。すなわちすべての人間は平等に創られているということを」
  3. I have a dream that one day on* the red hills of Georgia, the sons of former slaves and the sons of former slave owners will be able to sit down together at the table of brotherhood.
    * the red hills of Georgia ジョージアの赤土の丘 ジョージアは綿花の主要生産地で黒人奴隷が多くいた。
  4. I have a dream that one day even the state of Mississippi, a state *sweltering with the heat of injustice, sweltering with the heat of *oppression, will *be transformed into an *oasis of freedom and justice.
    *sweltering with ~~でうだるように蒸し暑い *oppression制圧,抑圧 *tbe transformed into ~ ~に姿を変える *oasis[ オウエイスィs] オアシス
  5. I have a dream that *my four little children will one day live in a nation where they will *not be judged by the color of their skin but by the content of their character. I have a dream today!
    *my four little children Yoki, Bunny, Dexter, Martyを指す
    *not be judged~of their character 「皮膚の色によってではなく,人格の中身によって」

参考資料

  • (財)アイヌ文化振興・研究推進機構 http://www.frpac.or.jp/
  • 『アイヌ民族歴史と現在: 未来を共に生きるために』(アイヌ文化振興・研究推進機構, 2001 45 ページ)


質疑応答+意見交換

  • :ノートの扱い方,単語の品詞の指導はどのようにしていますか?
    :ノートはなし。プリントのみ。辞書は中学生用の三省堂のもの。policeの項に「しばしばtheをつけて警察の意味をあらわす」とある。生徒には「policeは,aって言わないのよ」と話した。品詞は色分けしている。
  • Kさん:不定詞とgo to ~, listen to ~の前置詞との違いで生徒は混乱している。
    棚谷さん:「高校に行くのは何のため?」など,言わせて慣れさせる。「listen to のあとは,名詞でしょう?」と話す。
    Iさん:「toの意味は4種類。すること,するための,するために,に・へ」と唱えさせる。
  • :ガンディーの映像はNHK「そのとき歴史が動いた」などがあるが,入手法は?
    :新英研のML(メーリングリスト)で呼びかけると,全国の先生で持っている方が貸してくださるので助かる。
    :和訳は?
    :Listening Comprehension。True or Falseや4択をやっている。キング牧師のレッスンの場合和訳先渡しもしている。同僚の先生はチャンクごとに和訳を分割したプリントを配布している。ローザ・パークスさんのところはわざと和訳を渡さなかった。単語から意味を取らせた。

参加者の感想

  • プリントが見やすくてわかりやすい。英語の文法にとどまらず,(アイヌの)「同化政策」などの内容にも言及されていた点は参考になりました。授業中のやりとり,生徒とのふれあいのエピソード,とても印象に残りました。まるで授業を見ているようでした。
  • 発表の最後しか参加していませんが,品詞を色別にする,toの使い方などためになることを教えていただきました。キング牧師のスピーチの入ったCDを頂きました。ありがとうございました。
  • とても丁寧で細やかな教材に頭が下がります。中学校でここまで丁寧に言語材料や背景知識を扱っていることを知り,高校では重複する文法事項は簡潔にして,英語で考えたり,発信したりすることを中学の延長として深めていこうと思います。4技能をバランスよく鍛えるタスクが行われていることが伺える充実したワークシートや授業への熱い思いが伝わってくる報告に多くを学びました。
  • 自分が授業で行っているライティング活動を振り返るきっかけとなりました。形式に気をとられて,書くことの楽しさを気づかせたり,仲間と話題を共有したりすることを通して,思考を育てることがおろそかになっているので,改善しようとおもいます。また,教師も自分を見つめいろいろなことに興味を持ち,心を育てる必要があると感じました。
  • 本文の聞き取りはスピードが速すぎるときはないですか? 先生の生の声の方がCDプレーヤーより有効のように思いますが…。
    ファイルにプリントを次々と糊付けしていく方法は面白いが,ノートがないのは自分で書く(黒板を見て注意して読みながら写す)ことが経験していないことになりはしないか ― 少し不安に思う(特に,高校1年まで4線の英語ノートを持っている生徒が多い自分の高校の生徒を見て…)。歌のプリント,良くできています。参考にしたいと思います。
  • 生徒に考えさせる工夫が授業のいたる場面で行われていることを感じました。ただ覚えさせるのではなく,色分けや絵などでイメージ化するのは,記憶に残りやすく,効果的だと思いました。私は今,中学校で文法の復習をメインに行う授業を担当していますが,一方的な説明になりがちだったり,生徒とのやりとりも一問一答になってしまったりするので,それを改善していきたいと考えています。本日のお話を聞いて,教師と生徒又は生徒同士のコミュニケーションの中からイメージをふくらませ,文法を考え,整理させていくヒントが得られました。ありがとうございました。
  • 学生の方:棚谷先生,どうもありがとうございました。先生方の生徒に対する熱意をとても感じました。プリントも見ていてとてもワクワクするもので,私も中学校時代にこんな英語の授業を受けたかったなと思いました。教師になったら,棚谷先生のようにワクワクする授業を展開したいと思います。
  • 動詞のこと。外国人に日本語を指導する際にも日・英の違いがあるので,日本語の述語にあたる部分が英語のVerbであることを伝えれば,他の「する・いる」は何に当たるのかを考えていけば理解が早くなると思います。
  • 少人数にすると良いと本当にそう感じます。サダコやアイヌなど,興味を持たせる工夫が楽しそうでやってみたいと思いました。カラー印刷したピクチャーカードを見ると生徒は発話する気が起きてきます! というのが良かった。できない子に作文を書かせる工夫,寝る子を起こす工夫をもっと知りたいです。(生徒が毎日記入する)ファイルの裏表紙にWhat day is it today? It's ~. What's the date today? It's ~.があって,良いなと思いました。品詞の色分けのことをもっとお聞きしたいです。学年の協力体制がとれていて,素敵だなと思いました。
  • ①英語学習については短い語句や文を交えて意味とタイアップして学ばせる必要がある。
    ②プリントを強制的に出させるのではなく,ある程度は難易度がある問題を含めて考えさせた方が良い。
    ③中学生にとって「英語学習は何故必要なのか??」をPRしすぎると,生徒から見れば「シラケムード」になってしまうのでは?
    ④英語が嫌いな生徒にとっては英語圏の背景知識を教えて楽しく話すことも確かに大事だが,インパクトだらけの中身がバラバラの授業になるんじゃないか?
    ⑤多読・速読を本格的にさせるなら,内容一致や英問英答,要約文空所補充などを作問する必要があるのでは? また,論理展開パターンを教えるのが先では?
    ⑥英語力を高める授業の枠内から出過ぎるのもどうかと思う。
    ⑦アクティビティ[活動]が目立ちすぎて,文法項目に隠されているニュアンス,理屈までしっかり説明すべきでは?
    ⑧「情報が多すぎて覚えるのが大変」と思う生徒が多くなるのでは?
    ※敢えて辛口でコメントさせて頂きました。すみません。
  • 会報担当・和田から:キング牧師の公民権運動でローザ・パークスさんがバスの中央付近の「黒人席」に座っていたのにもかかわらず逮捕されたこと(表面的に読んでいて,私自身が実感できていませんでした!)に気づかせるために,棚谷先生はあえて和訳を配布せず,単語を頼りに生徒に答えさせながら,黒板に絵を描いて理解させるなど,通り一遍の浅い読み方にさせない工夫がありました。
    ところで,今年の3月まで使用する『New Crown 3』のp. 52の巻頭には大きな問題があります。キング牧師のスピーチの一部として,I have a dream. One day my four little children will not be judged by the color of their skin ...となっています。これは,原文の I have a dream that my four little children will one day live in a nation where they will not be judged by the color of their skin but by the content of their character. を書き換えたものです。棚谷先生から「最後にbut by the content of their character を補って読む」というお話があったかと思います。(元同僚Kさんも, by the content of their character が大切だから,必ず付け加えているとおっしゃっていました。)
    また,私は,このレッスンでの文法項目が関係代名詞のthatであるがために,無理矢理に「同格のthat」を削除したとしか思えないのですが,それは芸術作品を傷つけるような行為だと思います。このように教科書自体に問題がありましたが,平成24年度版ではこの箇所のスピーチがそのまま原文が引用されていたのでホッとしました。


●高校実践報告:「Writing Workshop  ~本物の書き手を育てる試み~」

小泉香織さん(早稲田大学高等学院)

2012年1月5日(木)東京大学教育学部附属中等教育学校で行われた新英研 関東ブロック集会で「Writing Workshop ~こどもたちの小さな声 "voice"を聴く ~」というレポートを80名ほどの聴衆を前にレポートしてくださった小泉さん。その1ヶ月前に神奈川支部でしてくださったレポートです。小泉さんは生徒だけでなく教員自身が書くことを楽しむことを勧めます。出会った名言や将来したいことを書く「夢日記」を小泉さんご自身がつけています。生徒には英語でジャーナル(日記)を書かせています。
 このWriting Workshopではpeer conference(生徒同士の相談)で「つっこみ付箋」(コメントを書いたピンクの付箋)が入りますから「気づき」や「認め合い」があります。切磋琢磨しながら,教員も生徒も,自分に合っていて楽しんで継続できるwritingの手法をみつけられるといいですね。

小泉先生

  • レポートの概要:前任校(橘学苑高等学校)での実践。国際コース(高1)の英語I(週4時間)の授業の中で週1時間,Writing Workshop(WW)の時間を設けた。WWとは,Reading Workshop(RW)と並んで主にアメリカの学校で「国語」の授業に取り入れられている手法で,「本物の読み手・書き手」を育てるための様々なmethods がある。基本的な授業の展開は,writing のトピックは生徒自身が選び,draft, revise そして publication までのプロセスを生徒が主体となって取り組む。教師はMini-lessonや conferenceなどを通じて「writer を育てる」視点でサポートする。従来の指導のように教師が生徒の作品を赤ペンで直接修正をするのではなく,生徒たちが自分たちで評価(peer conference),編集する。
  • プロフィール:神奈川県の私立・橘学苑中学・高校に16年勤務。橘学苑在職中に1年間オーストラリアの大学院でTESOLを学んだ。20010年から現職。


ライティング・ワークショッップ

  • Writing Workshop (WW)との出会い:橘学苑の国際コースに2004年創設から国際交流室長として関わった。2年時に1年間NZ(ニュージーランド)にクラス全員留学させるため,NZへの引率・現地でのコーディネートを担当。長期の留学経験のなかった小泉さんは一念発起,在職中の2008年オーストラリアに1年間留学。帰国後,国際コースの1年生20人の担任となり,英語Ⅰ(週4時間)を受け持った。「自律的な学習者(自ら,考え,判断し,主体的に学び行動ができる人間)を育てる」を指導目標として掲げ,HR活動や授業の中でもっと豊かな「読み・書き」の活動を日常に取り入れたいと思っていた。そのころ「会議はIt's a waste of time.」と思っていたので,吉田新一郎さんの『会議の技法』を読んで学習。吉田さんにメールしたら吉田さんが主催するRW(Reading Workshop)・WW(Writing Workshop)の研究チーム(大学教員が中心)に誘われて,参加することになった(小泉さんは中高でその内容をそのまま取り入れるのは難しいがエッセンスを入れたい」と考えている)。そこで後に小泉さんのメンターテキスト(mentor:助言者)にもなった In the Middle(Nancie Atwell 著)に出会い,開眼。今まで経験したことがなかったリーディング・ライティングの指導法が具体的な実践記録とともに紹介されていた。これが指導目標と合致していたので,後期から英語Ⅰの授業に週1時間,Writing Workshopを取り入れた。
  • WWの特徴:伝統的なライティングの指導と比較すると以下のようになる。大きな違いは,生徒を「書き手」(writer)としてみなす点。教師は「writerを育てる」ことを念頭に彼らの学びをサポートする。その成長の過程を重視する姿勢がWWに一貫して流れている。
      Writing Workshop Traditional Writing class
    Student  is a Writer is a student
    Topics Selected by writer Assigned by teacher
    Deadlines Set/managed by writer Set by teacher
    Writing Process Communal
    (peer& teacher conferences)
    solitary
    The goal Learn an authentic process (select topic, draft, confer, revise, edit) & “publish” Do well on the assignment, impress the teacher & get a grade
    Teacher’s role Teach “mini-lesson”
    Help writers grow with conferences
    Give feedback on shortcoming & assign a grade
    Assessment Based on self-evaluation, Writer’s engagement and growth「自己評価の出来る学習者を育てる!」 Based on how well the student conforms to the requirement
  • Writer は何を学ぶようになるのか: WWは,プロのwriter が行っているプロセスである。以下にその一部を紹介する。(「Guiding Readers and writers」より)
    ① Learn more about the process of reading and writing (skills, strategies) in a wide range of learning contexts.
    ②Understand what writers do and develop an understanding of the writing process.
    ③Learn to make connections between reading and writing to use various formats for writing.
    ④Explore their ideas, develop their own vision of the world and their own language.
    「素人」である高校生が得る学びとは何か。「書くこと」のプロセスを学ぶことより,「読むこと」との関連を意識するようになり,そして自分の言葉と世界を広げ,人生をも豊かにすることを学ぶ。生徒たちにもこの「学び」を体験してもらいたい。
  • 小泉さんの「書くこと」への思い:当日の例会参加者で日記をつけている人は3人。小泉さんは日記に「10年後どうしようかな」「いつかホノルルマラソンに参加しよう」と書くのが楽しい。日記,読書ノート,アイディアノート,人生計画ノート,エッセイノートなど,書くジャンルを広げ,英語,日本語両方使って「書くこと」を日常に意識的に取り入れている。お父さんを16歳で亡くされている小泉さんは,命をどう燃やすかを考えている。人間と自然に中心に据えていて「ヨーガ」「表現」「進化と宗教」などに関心がある。キーワードはexplore。書くことを通じて,周りの世界に対しての興味の幅が広がり,新英研の他,松本道弘さんのTime誌を用いたディベートの会にも参加するようになった(小泉さんのメンターといえる松本道弘さんの日記は緻密で芸術的!)。読書量も増え,思考力も鍛えられているような実感も得ている。自分がwriter として学び続けていることを生徒に示している。教師は実践者として生徒の「モデル」であるという気概が必要。その意欲と学ぶ姿勢は生徒にいつか必ずや響くと信じている。松本道弘さんに「教材について語るものいいが,先生が何をやっているかを生徒は見ている」と言われた。自分がwriterとして赤がいっぱいついたものを生徒に見せている。自分が楽しんで学んでいるというのが大切。生徒には授業で何を学んだかを10分間でJournalとして書かしている。20人のJournalを読んでコメントを書いて毎日20分かかるがやり甲斐がある。「オレ,ライティング嫌い」と言っていたが,WWの 友達とのpeer conferenceが楽しくなり,Journalを日本語で10行書けるようになった生徒もいた。
  • WWのプロセスについて 
    1. 「Mini lesson」で手順を指示
      5分から10分,授業の初めに主に①workshopの手順 ② literacy crafts(例 トピックについて,エッセイ・詩・物語など様々なジャンル紹介とその書き方についてなど) ③ conventions of writing (書く上での約束事・適切な表現方法,文法の扱い方)を指示。生徒のニーズ,つまずきに応じて中身を選定する。例えば,高校生には副詞の使い方など,「これだ!」というものを伝える。(10分以上はダメ!)
    2. Independent writing
      ①「トピック(題目)は自由に」
      生徒は「自由に」という提示に最初は戸惑っていた。そこでひな型として,バルーンを用いたマッピングの方法(トピックを聞いて連想した事項を思いつくままに紙に書き出し,風船のように丸で囲み,関連する項目を線で結び合う)を紹介した。自分で書いたマッピングを生徒同士で見せあうことによって,「書きたいこと」の輪が広がっていった。中学生には「旅行」について書かせた。「あなたしか語れないものは?」「あぁ,こういう旅行だったんだ,と思ってもらえるように書く」のように指示を出した。またI was excited/shocked/surprised…Why did you feel so?と提示し,「理由」を加えるようにさせた。 ② 「Don't stop writing!」
      下書き(draft )の段階では単語や文法の間違いを気にしないで辞書をできるだけ使わずに書く。Accuracy(正確さ) ではなくfluency(なめらかさ)やflow(流れ)を意識させる。「わからない単語は別の表現で言い換えよう。」など,生徒のレベルに応じて指示を出す。10分間,生徒はものすごい集中力で書いていく。知識とセンスを総動員して英語をcreativeに使う貴重な時間。この活動はReading Workshopとセットになっている。この作業中にも生徒は文法の参考書や教科書・洋書を取り出して読み始める(生徒には「メンターテキストを見つけろ!」と言っている)。NZで1年間Journalをつけていたので,国際コースの生徒にとっては苦ではない。
    3. Peer or teacher conference   生徒同士または教師と書き手と対話しながらdraftについてアドバイスやコメントをする。peer conference では生徒たちが「編集者」。お互いのdraft を読んで付箋(通称「つっこみ付箋」はピンクで「誰と行ったの?」「おもしろそうだね」などできるだけpositiveなコメントを書くように指示。「goがwentになっていないよ」などの文法checkは何回もreviseしたあとで行う。教師も間違い指摘を言いたくなるが我慢して! 生徒同士でできる。「僕たちは編集長だから!」と言って,生徒婦負に頼らなかったことを中学生は自分たちで拍手していた。)に必要事項を書き,相手のdraftに貼っていく。文法,語彙の間違いの指摘だけではなく,読み手の一人として「ここはもっと詳しく」「ここの意味がよくわからない」など内容も指摘する。この過程で,自分や仲間に対する新たな発見もできる。クラス作りにつながる。「その子がどんなことに関心があるかshareしなさい」と指示。
       また,teacher conferenceは教師自身,かなりの技術と訓練がいる。「research」(生徒のwriting の作成経緯を知る),「decide」(生徒にとって必要なことは何か決める),「teach」(生徒のニーズに即した指導をする)「keep records」(conferenceの内容や生徒のプロセスを記録)の4つを行う。conferenceは一人2~5分ぐらい。生徒が自分で次のステップを踏めるようなアドバイスを心掛ける。ここでは教師は作品を見るのではなく,「生徒の顔を見て話すこと」が重要(recordをすでにとってあり,内容はすでに知っているから,その場で読む必要はない。30人をrecordするのは大変だが,こうすれば内容を深めていけると思うと面白い…)。
    4. Choose→Draft→Revise→Edit→Publish
      Choose (トピック選び)から,Publish(通常はクラスで作品配布。できれば学年,学校外に紹介)まで平均約4~5時間かかる。今回は時間の関係上「エッセイライティング」のみWWで行った。ただしジャンルの違いによって時間の幅も変わってくる。conferenceやmini lessonはこの過程で随時行った。
  • 生徒たちの変化:生徒たちの英語力は決して高くはない。英検3級から準2級程度が大半。「書く」習慣については母語である日本語でもあまりなく,英語で書くことは苦手とする生徒が多かった。しかし,「このWWの実践を通して英語の学習の仕方や書くことに対する意識が変わった」「最初はかなり苦労していたが,最終的にこのWWの時間が一番楽しい」という声も少なくなかった。「学びに対する意識の変化」を体験できる喜び。生涯,この「喜び」をexplore していってほしいと強く願う。そのためにもまずは自分自身が実践者であるべく,研鑽を積んでいきたいと思っている。


質疑応答+意見交換

  • :生徒のつまずきにどう対応するか?
    :50分授業でターゲットを絞って3人の生徒に対してや全員に対して,conferenceやmini-lessonで対応。「すぐに答えを言わないようにする」のが難しい。生徒に気づかせる「コメント力」が必要。
  • :作品はどうするか?
    :高校はノートに書いていた。選んで印刷してshareしあった。中学は学習発表会で展示した。創作ノートを作っている生徒もいる。生徒たちはreviseするなかで10人ぐらいで見合うことになる。
  • :中学生の洋書は?
    :OxfordのReading Tree。センゲージラーニングのシリーズ。読書大会をやっていて,夏休みの宿題で感想を送り,毎年入賞している。
    http://www.cengage.jp/elt/JuniorReaders/
  • :クラスのつながりが大切とのことですが,授業内で信頼関係を作るのは可能?
    :「批判できる友達」(言いたくないことを相手に言える)になるには自立していないといけない。自治活動やディスカッションともセットである。クラスの問題をどこまで教員が目標を立てるかにかかっている。
  • :教師より優れた生徒がいるが,どう対応するか?
    :教師が恥ずかしがることが多いようだが,私自身はfearless(恐れがない状態)を学んでいる。自分より出来る生徒には(恐れを抱くのではなく)「すごいじゃない!」と素直に思っている。

参考文献

  • 小泉香織「Writing Workshop ~"本物の書き手"を育てる試み~」『新英語教育』2011.7
  • Nancie Atwell, In the Middle, second ed. (Boyton / Cook, 1998)


参加者の感想

  • 小泉先生の授業の中心には「人間」があることが印象的でした。私が授業の中心に置いてきたものは「技術」です。小泉先生と大きく違います。英語の授業に生徒を「人間」として参加させるために何をしたらいいか…,大きな宿題を与えられた気がします。
  • Writing Workshopの存在を知らなかったので,参考になりました。
  • Writing Workshop初めてだったので,勉強になりました。教師も自分の勉強を深めていくことの大切さを再認識しました。
  • HR作りで(日本語での)作文指導をしています。先日も文化祭のクラス発表のテーマに自分のしたこと(友人をみて),1~2年後にやりたいこと,ここはこう変えたいと思ったことなどで400字以上(30分以内)。ある女子が600字で建設的な意見を書いてくれました。よく観察した内容があり,おもしろかったです。「内省」するにも書くことは必要ですね。B6ノートで少しずつ1行でも交換日記すると,生徒のそのときの関心事が分かり,生徒理解・交流に役立ちました。英語で出来るといいですね。まずfactを書いてみる。自分の見つけたこと,知ったことから…,Why? Because …がすぐに出てくればいいのですが…。
  • 高校英語教育の一つの到達点を知ることが出来ました。システムとしては「学び合い」の授業形式に近いと見受けました(10分で目的を提示→4分で活動)。授業という観点で見た場合,授業内だけでの信頼関係作りをもっと知りたいと思いました。大局的には,指導するのは楽しいですよね!
  • 生徒に問題を解かせたり,英作文をさせたとき,文法の正誤を第一に見てしまっていたな,と気がつき反省しました。内容に触れることによって,生徒の想像もふくらむし,顔を見て会話をすることもとても大切だと思いました。「どう書けばいいのか分かりません」という生徒も多いのですが,そこで教えてしまうのではなく,生徒自身で表現を探すという努力をさせることも大切だと思いました。小泉先生が生徒一人一人に気を配っていらっしゃり,分析されていることがよく分かりました。教師のそういった努力や学び続ける姿勢が生徒によい影響を与えているのだなと思いました。ありがとうございました。
  • 小泉先生,どうもありがとうございました。先生がおっしゃっていた「教師の役割は生徒を育てること」という言葉にハッとさせられました。小泉先生の生き生きした姿に先生自身が本当に楽しんで取り組んでいることが伝わってきました。Writing Workshopは本当に素晴らしい試みなのですが,これを行うためには生徒の高い意欲や英語力が必要であると感じました。公立の学校では難しいのではと感じました。でも,先生がおっしゃっていたようにクラス作りを行うことで可能になるのではとも思いました。
  • とても素晴らしい。力不足ながら小生もトライしてみたい学習方法です。Why ―because,observation,生徒の自発的成長を促すこと,logicとruleを指示したら「始め!」で斬り合いが始まるといった具合でしょうか。不安定な状況の中で「真剣勝負」させる訳ですから,不安=喜びを併せ持って授業を運営し,ますます発達・成長してほしいと願っています。やっぱり教室内の学活,ホームルームは大切ですね。「どんな人間なのか」を忘れてはけないと今,思っています。
  • 顔を見る,会話するということを実践したいです。「書くって楽しいね」と思えるように中学でも少しやって上げたいと思いました。授業で子どものことばさえcatchできていないことがあるので,子どもの興味のあることに耳を傾けたいです。
  • ①ディスカッションからディベートにおけるスピーチ原稿のまとめ方を,会議の手法から導入しようというところが効果的である。
    ②マッピング,メモ書きを日記やスピーチ原稿をまとめる上で利用するのはやはり効率がいい[ブレーンストーミング]。語彙力を多角的に身に付ける上でかなり便利。
    ③ブレーンストーミングをグループワークで取り入れると,誰もが夢中になってリラックスできる。
    ④topic choiceとsupport [reasoning]を限定数で行うと,ただ単に楽しいディスカッションから中身が増える[テーマの絞り込み+根拠付け]。
    ⑤日本語による小論文・評論読解にも十分に利用できる。readingとwritingの表裏一体!
    ⑥テーマを教員が絞り込むのか? それとも生徒に見つけさせるのか?
    ⑦「5W1H」を上手く思い起こさせて状況把握させる手もある。
    ⑧論理展開パターンをミニレッスン[5~10分]で説明している。
    ⑨答案表現のチェックの際に生徒に対話していくべき。[Research / Decide / teach / make a record ]
    ⑩ ⑨を生徒同士でやらせるのが効果的。sharingとdiscussionのバランスが大事。色別の付箋[コメント]をつける。
    ※ものすごくためになる部会でした。英語指導に対する熱意を感じました。【workshopの企画力=幅広い洞察力[添削]】



●日時: 2011年11月12日(土) 午後3:30~午後7:00

3:30 ~ 5:00 中学実践報告 [担当:日比]
5:00 ~ 5:15 休憩
5:15 ~ 6:45 高校実践報告 [担当:和田]
6:45 ~ 7:00 アンケート記入・事務連絡
●会場: 大倉山記念館 第1集会室 (Tel. 045-544-1881)
(東急東横線「大倉山」下車 徒歩5分
 改札口を右に出て右折、急坂上る)

より大きな地図で 大倉山記念館までのルート を表示
●中学実践報告: 「英語科全員で受け持つ少人数授業
―<文法speaking・ドリルwriting・テキストreading・単語テスト>のサイクル―」

 棚谷孝子さん(平塚市立神明中学)
レポーターから:
教師の協同性ということが言われます。今年わが英語科がきびしい学年を再生させるために全員で取り組んだ実践です。
●高校実践報告: 「Writing Workshop  ~本物の書き手を育てる試み~」
 小泉香織さん(早稲田大学高等学院)
レポーターから:
前任校(橘学苑高等学校)での実践を紹介します。国際コース(高1)の英語Ⅰ(週4時間)の授業の中で週1時間、Writing Workshop(WW)の時間を設けました。WWとは、Reading Workshop(RW)と並んで主にアメリカの学校で「国語」の授業に取り入れられている手法で、「本物の読み手・書き手」を育てるための様々なmethods があります。基本的な授業の展開は、writing のトピックは生徒自身が選び、draft, revise そして publication までのプロセスを生徒が主体となって取り組んでいきます。教師は「writer を育てる」視点でサポートします。(Mini-lessonや conferenceなど)従来のwriting 指導のように教師が生徒の作品を赤ペンで直接修正をするのではなく、生徒たちが自分たちで評価しあい、編集をしていきます。WWの実践を通して、教師も生徒同志もお互い「新たな発見」ができたと思います。この実践で学んだことを皆さんに紹介したいと思います。
●会場費:
(資料代含む)
500円(支部会員200円、学生200円)
[当日会員登録(年会費2000円)で割引適用]
●お問い合わせ: 萩原一郎 e-mail

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(2011年10月25日掲載/2012年2月12日更新)