■ 新英研多摩サークル150回例会
2008年2月
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2月
 多摩サークル第150回の記念例会でした。2月23日(土)武蔵野市御殿山コミュニティセンターにて。

■主な内容

  1. 英語の歌の紹介:'Englishman in New York' by Sting。(指田徹さん)
  2. 採用試験に合格し4月から勤める新人や笑顔塾、元気塾の皆さんを加えて16名が参加。
  3. 教材紹介:「NHKの "Full Swing"のビデオからー'Can You Catch Me?'」(小美濃博さん)
     帰国女生徒の話す英語がよく聞き取れずに悩んで欠勤していた英語教師太田先生が、社会科の高畠先生(野球部顧問)とキャッチボールをしている時にこう言われる。'If I want you to catch my ball, I must go near to you and it'll be easier for you to catch my ball.' この言葉に太田先生はもっと生徒に近づかなければならないことに気付く。翌日教室に出て、女生徒の長い間の悩みを理解でき、同時にクラスの生徒からの信頼も得ていくというストーリー。太田先生との緊迫したやりとりは見ていて感動的だった。小美濃さんの中学3年生の教室も今までにないくらいシンと静まり返ってビデオを見つめていたという。
  4. 英詩の紹介と音読:Rachel Field:"Some People", Dorothy Wordsworth: "He Said He Had Been a Soldier", Thomas Hardy: "The Man He Killed"(田中安行さん)
  5. 高校入試問題検討(池田真澄さん)
     例年この時期には入試問題の分析と検討を行なう。Listening Testの工夫と問題点や、長文問題の内容と設問方法など、毎回鋭い指摘があってふだんのテスト作りの参考にもなる。
  6. 「多摩サークル第150回例会を迎えてー例会記録の報告」(田中安行さん)
     1972年に「都心から遠い多摩にもサークルを」という希望に応えて作られてから150回目の例会なので、101回目以降の記録を配布して、その間の特徴などを話し合った。

■感想から

  • 堅苦しいところがなく、誰でも自分の考えや悩みを思いっきりぶっつけて話せる。
  • レポートを徹底的に分析するわけではないが、誰か一人の意見でなく、いろんな人の意見からよさや足りない所が見えてくるので、いい勉強になる。
  • 『英語の歴史』『新しい英文読解法』『新しいリスニング法』などの本などを自分たちでチューターになって共同学習することは他のサークルにはない特色だと思う。
  • 『English Poems by Japanese Students』 (1974年)『ベトナムのダーちゃん』(1975年)や『ミニ・ライブラリー Mini Library』Junior / Senior編(2002年)などをみんなの力で出版したこともいい勉強になった。
  • 終わってから後の夕食会がまたとても楽しく、ふだんの学校でのストレスがとれてすがすがしい気持ちで帰れるのがうれしい。
     そういう共同作業や肩肘を張らない和やかなところが長続きしてきた原因の一つかもしれい。現代においては、サークルのあり方は「勉強しなきゃ」とか「いい授業をしなければ」という気持ちに応えることと同時に、まず何よりも学校や職場の重苦しい空気から解放されて、何の気兼ねもなく、自由に思いのかぎりをしゃべれて明日からのやる気を出せる場所であることが重要なのではないか、とも思った。

(文責:田中安行)

(連絡先:市村香代子)

(2008年7月18日)