■ 京都新英研(京英研)10月例会報告
2008年10月
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5月10月12月
 10月4日(土)に同志社中学校・重要文化財に指定されている彰栄館(1884年・明治17年竣工)にある会議室で行われ、9名の参加者でした。レポートの内容は以下の通り。

例会(報告)

  1. 鴨沂高校・西田先生より3年生Readingクラスの実践報告でした。沖縄戦を教材としたThe Girl with the White Flagのハンドアウト3枚を使って読解、また、西田先生のfavorite artistであるStingのFragileをその曲の誕生の背景や、9.11テロとの関わりを交えながら生徒たちと学んだことがレポートされた。

  2. 立命館大学学部生・内山さんからは自らの卒業論文であるアメリカの小説家Kurt Vonnegut(カート・ヴォネガット)の短編小説研究summaryの報告がありました。
    Kurtの3つのshort storiesを舞台設定、登場人物また作品の主題の視点から丁寧に分析し、Kurt作品の特徴がよくまとめられていました。Kurt作品を読みたくなりました。

  3. 同志社中学校・加藤は今年8月に開催された「新英研 第45回全国大会 in いわて」に参加しての報告を行いました。澤地久枝氏の「私の英語破れかぶれ戦記」と題された「英語にまつわる気骨あふれる」講演の内容や自身が参加した分科会の内容を報告しました。

  4. 奥西先生からは、「幻城」を用いて、毎回のことですが、非常に興味深い内容の言語に関する(日本語から中国語まで、もちろん英語もですが)知識を教えていただきました。

  5. 最後は退職された上田先生からの「AL(American Literature)の会」の報告がありました。この会は、京都公立中学を退職された先生方が会員となり、月1回、木曜日・午後に集まり、順番にチューターを務めて、アメリカ文学のshort stories を読んでいくものです。10年前に発足し、ヘミングウェイ、オー・ヘンリー等を読んでいたのが、イラク戦争勃発後は、2005年にイラク攻撃へ反対してきたチョムスキーの作品を読み、昨年はトルコ・ノーベル賞作家オルハン・パムクのMy Name is Red;「私の名は紅」にチャレンジするなど、英語圏文学作品に限らず、様々なジャンルを楽しんでいます。

 このように、多種多彩な報告や学校でのよもやま話などをする中で、楽しい交流とともに、次の日からの授業に使えるような知識やエネルギーを得ることが出来るのが、京英研の魅力です。交通の便も至極よいところにありますので、近畿方面の皆さまの参加を大歓迎いたします。
(文責・連絡先:加藤哲也 同志社中学校・英語科 TEL075-251-4359)

(2009年4月6日)

例会のご案内

日時:
2008年10月4日(土) 15:00〜18:00
場所:
同志社中学校 第3会議室 (京都市上京区)
地下鉄・烏丸線「今出川」下車 3番出口
同志社大学・西門から入って左手・時計台のある建物
内容:
  1. 第45回全国大会(花巻)の報告交流
    (記念講演や各分科会の参加者から)
  2. 「アメリカ現代作家研究」
    (立命館大学学生 内山絵里華さん)
  3. 持ちより実践交流
参加料:
無料
問合せ先:
山口良子
(同志社中学校・英語科 075‐251‐4359 )

(2008年9月15日)