■ 富山新英研3月例会
2003年3月
2001年3月
 3月21日(金)、春分の日、そしてイラクで戦争がはじまって2日目に、参加者12名で、3月例会が開かれました。参加者の中には、中学校の先生あり、高校の先生ありで、「総合の学習時間」や教員加配の実態、高校入試の問題についてなどなど、本音での意見交換が活発に行われました。

(1)ベテラン海木先生の実践から学ぶこと

(1)海木実践・その1
 〜生徒に音読テープを提出させる。
(2)海木実践・その2
 〜音読からライティングへ
(3)海木実践・その3
 〜授業アンケートをとる
(4)海木実践から学ぶこと
 "How to learn, Why to learn, What to learn"を明示したプリントを作成し、生徒が自主的に動けるようにする。そのためのポイントは2つ。指示が明確で、読みやすいプリントをつくることがモットー。新聞のコラム、漫画、写真、名言句などちりばめ、視覚的、多角的に生徒の感性・理性をゆさぶるように工夫する。
 ※ペアワーク、グループワークを活発にさせる海木実践の中から2つ!!
  1.  ベストセラー本「べらべらぶっく」を取り入れて、ペアワークによるミニ英会話アクティビティを5分間。日ごろからペアワークを取り入れた活動をしていることがコツ。
  2.  北信越ブロック大会でも紹介のあった開発教育の手法のひとつ。「あっていい違い・あってはいけない違い」をトランプの神経衰弱ゲーム方式で考えさせる。引いた札に書いてある「さまざまな社会事象(英語版も日本語版もある)」を読み上げ、4人1グループで賛成か反対かを各自で答えさせるというアクティビティ。グループワークを取り入れたい、自分の意見を書かせたいなどの準備活動としても利用できるアクティビティである。

(2)1年間の授業をふりかえり

 参加者から、カードゲームを用いて英語の動機付けを強化するように工夫している実践、学習事項の定着にと歌を授業にとりいれ2年間で16曲をカバーした実践、歌詞の内容読み取りを重視した実践、班ノートにジャーナルを書いてALTと交換しライティングの力をつける実践、テキストの内容理解を深めるために視覚的に理解しやすいようにビデオ鑑賞を取り入れたり、リスニング強化のためにハリーポッターのDVDをとりいれたりと、1年間の取り組みが紹介された。
 いずれも、「心に残る授業の工夫を」がベース。「どんな力がつくのか、自分の生徒対象にどう工夫するのか。」を、教師みずから体験しようということで、次回の5月17日(土)例会(午後2時・「トワイス」)では、森田実践と石瀬実践を中心にワークショップ形式の例会とすることになった。乞う、ご期待を。

(連絡先:森田康寛)
(2003年9月14日)