■ 東京新英研活動報告
2000年6月
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6月9月12月
 より広く、より深く、"総合的な学び"を授業で実践する!
 6月24日台東区立忍ヶ丘中学校で行われた6月例会は、実践報告とワークショップを一体化させて、事前に実践報告について全員がその期待や自分自身について語り、事後に何を学んだかをグループ毎にまとめるという複合型の例会にしました。

 大栗先生の実践報告は、授業全体・学校運営にまで関わる非常に大きな内容を含んだ総合的な実践でした。三送会での"We Are The World"は、その締めくくりとも言えるものです。参加者は24人でした。

1.自己紹介

 はじめに、1枚の紙にシンボルマーク、気になること、所属、名前、今日の会の期待を書きました。次にこの期待感をグループ毎に発表、模造紙にまとめました。これを Expectation goalというのだそうです。

2.ワークショップ1

 大栗先生のレポートからよりよく学ぶために、『総合的な学び』のある授業とはどんな授業をみんながイメージしているか明らかにしょうとしました。
 ペアになって、10個のキーワードを書き、グループでまとめて3枚の模造紙に、そのキーワードを書きます。この模造紙を全体で見て回り、「これだ」と思うことばに一人、3個ずつのシールをつけていきます。
 「大人自身が、学習を楽しんでいると授業が変わってくる。大人自身がおもしろさを知り、仲間と連携することの楽しさを知る。そうすると授業の中の言葉が変わってくるのではないか。」という提起が柏村先生からありました。

3.大栗先生のレポート

  1. 記録ノートを授業で書かせる。
  2. We are the world 実践経過
    1. We Are The World の写真が気に入った。そこで、これを大きくして、関係代名詞の主格の導入とした。
       班別対抗のゲームである。それぞれの班ににバトンが渡される。発言をすると、バトンが動く。発言しないとバトンが回らない、というルールにする。答えが合うと、班に1ポイント。班は4人班で、全員参加できる。
    2. 曲の入り方:曲は月に1曲教える。先生のあとについて歌っていく。生徒のリクエストをもらったりすると大変。2回くらいに分けて、教える。
    3. 背景学習として、ビデオをみせる。ビデオを見て、生徒が「本当に泣ける歌だ」と話していた。
    4. 歌詞カードを使って、ゲームをする。ペアワークで、歌詞の1部をカードにして、それを見て生徒がやりとりする。
    5. ALTとのTTで、飢餓で苦しむエチオピアの人々の写真をみせ、背景知識を入れる。この写真を紹介する文を4つ作る。ALTに質問は聞く。
       英語の力のない子も、班長を中心にまとめていくようになった。音楽の授業でも、同じ曲を学習するようになった。
    6. 生徒の方から、「三送会で歌いたい」といってきた。先生は照れくさかったので、1度は断ったが、粘り強い生徒の訴えに、承諾。あとは生徒の実行委員が動く形となった。

(3)総合学習の授業について

 去年総合学習の研究を受けた。特活的学習と課題追求学習にわけた。子供たちにアンケートを採り、社会言語ブロック、科学数学ブロックなどに分けた。
 6月のある週、9月のある週で30時間を生み出した。空き時間がほとんどないという状況もあった。職業体験的な希望が多く、最終的には体験学習しかないという感じであった。  この他に、
  1. 指田先生から授業で使える曲の紹介( "Just Missed the Train" by Trine Rein)
  2. 早乙女先生からテスト分析
  3. 『新英語教育』6月号の感想が、岩崎先生よりありました。

(連絡先:阿久津仁史)