■ 千葉支部2000年度総会・講演会のご案内
2000年5月
日 時: | 5月27日(日)午後1時受付 1時半講演開始 |
会 場: | 柏市中央公民館5階・和室3 |
講 演: | 大浦暁生さん(中央大学教授)< 「岐路に立つ日本の外国語教育」 ~私達がめざす外国語教育とは~ |
大浦先生は長く、日教組の全国教育研究集会の外国語分科会の助言者(共同研究者)をつとめておられました。確か和歌山での全国集会(1973年)から参加されています。現在、全国教育研究集会は、日教組と全教の集会の二つに残念ながら分裂しましたが、大浦先生は全教の助言者(共同研究者)として参加されています。全国の支部総会では「外国語(英語)教育の目的」について、長く英語教育研究活動にコミットされた中から(新英研全国大会の第二分科会「読み取り」の共同研究者で、新英研の群馬新英研にも所属されてきました)、説得的なお話を伺えると思います。なお、『新英語教育』誌の今月号(6月号)は、今年1月に開かれた、日教組と全教の二つの「全国教育研究集会特集」号ですが、大浦先生は、巻頭で「外国語教育の目的論」について書かれています。
英語教育をめぐる状況は、英語週3体制、 AET(現ALT)の導入、コミュニケーション重視のリスニング、スピーキングに力点をおいた指導要領、小学校への英語教育実施など、大きく変動しつつあります。私たちはここで一体「外国語(英語)教育の目的」とは何だったのか、来るべき21世紀の「外国語(英語)教育の目的」をどのように考えたらよいか、その「目的」を改めてもう一度鮮明にして、日常の実践に取り組む必要があると考えます。 また、大浦先生はアメリカ文学の研究に長年たずさわってこられました。これまでウィリアム・スタイロン(William Styron)の大作『ソフィーの選択』~アウシュヴィッツ収容所を経験し戦後アメリカヘ逃れたポーランド女性が主人公の長編で、82年に映画化され、世界的なベストセラー~を翻訳(新潮社刊)され、この翻訳をめぐっては作家・故辻邦生氏とも対談されています。難解な原作の翻訳をめぐっては、「大浦ワールドの名訳」といった評言を読んだ記憶があります。最近では、同じ作者の短編連作『タイドウォーターの朝』(新潮社99年4月刊)を翻訳されました。先生は「小粒ながら『ソフィーの選択』の作者スタイロンらしく倫理意識と問題性の濃密な秀作」と述べられています。交流会でお話をお聞きできるかとも思います。 多くの皆さんのご参集を願っています。 (文責 新英研千葉支部長 森山淑夫<千葉県立礁辺高校>)
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日 程: | 13:00 受付開始 13:30 講演 15:00 質疑応答 15:45 休憩 16:00 総会 16:30 終了 |