新英語教育研究会 第46回 全国大会(東京大会)
TOP > 現地だより > 6

現地だより5

<< PREV NEXT >>

新英研50周年記念集会、盛大に行われる!
    全国大会現地副実行委員長 萩原 一郎

 

記念集会より  3月29日(日)に8月に開かれる第46回新英研全国東京大会の会場ともなる清泉女子大学で、新英研50周年記念集会及び祝賀会が行われました。100名を超える参加者を得たその集会の様子を簡単にご紹介します。
 まず、「新英研の50年」と題して、山梨支部が中心となって作成したパワーポイント150枚を見てもらいながら、東京の池田さんと吉岡さんがナレーションで新英研の歴史をたどりました。
 次に、実践報告が2本。東京の荒木好枝さんは自らの授業の柱となっている英語通信『友and愛』の紙面に具体的に触れながら、生徒と悩みを共有しながら授業を創っている様子を語られました。静岡の粕谷たか子さんの報告はまさに海を渡るもので、生徒が書いたピースメッセージをアメリカにもっていき、現地の人にそれに対する返事を書いてもらったり、インタビューをビデオに撮ってくる、さらにそれを教室で読みとり、最後はDVDにまとめるという壮大なもの。
対談〜記念集会より  最後は、江利川春雄さん(和歌山大学)と阿原成光さんの「どの子も笑顔が輝く英語教育改革」という対談。格差と競争がいかにむごいものか新自由主義的教育政策の本質的矛盾が露呈した今、外国語教育にとっても「協同と平等」が大切とエールを送ってくださった江利川さん、能動的に声を出し、心を伝えるコミュニケーションの重要性を指摘された阿原成光さんの興味深い対談となりました。この対談については、本誌の8月号で詳しく取り上げます。8月の全国大会では、江利川さんの他にヴィゴツキー研究者の柴田義松さん、国際理解教育を提唱されているキップ・ケイツさんの3人による「英語教育の原点と未来を語る―小学校英語活動導入を受けて―」をテーマにシンポジウムが行われます。大いに期待されます。

毎日聞ける、小・中・高の実践!全部で40本!

 全国大会の中心は、何と言っても「新英研講座」「分科会」「ワークショップ&テーマ別分科会」。今回はその全体像を大まかにみていきましょう。まず大会3日間を通じて、それぞれの日に中学校、高校の実践報告が聞けるように講座を配置し、大会の全日程に参加できない方にも配慮しました。
 1日目の「新英研講座」は、中学、高校、小学校、大学に分かれ、昨年の6つの講座を合計10に増やしました。いよいよ小学校の英語活動が多くの自治体で始まっていますが、小学校英語の講座では、現場の小学校の先生と大学の先生にお話をしていただくことになっています。
  2日目の「分科会」は例年どおり10の分科会に分かれ、それぞれ2本のレポートをじっくりと討論しながら分析していきます。他の英語教育団体では、報告を聞いて終わりということが多いのですが、この分科会では参加者全員が主体的に参加できるように工夫していきます。
  3日目は、5つのワークショップと5つのテーマ別分科会を用意しました。同時開催なので、合計10の講座のうち、一つしか参加できませんが、それを絞り込むのに苦労しそうです。ワークショップでは、小・中・高の実践報告以外に毎年人気の「英語の歌」の講座、「協同学習」。テーマ別では、東京大空襲、地球市民講座、平和、環境、KETG(韓国の英語教育)など多彩なものを用意しました。本誌の巻末に大会のパンフレットが綴じ込んであります。詳細はそちらをご覧下さい。

<< PREV NEXT >>

このページは、雑誌「新英語教育 2009年6月号」の「現地だより」から、転載をしたものです。
▲このページの先頭へ