「新英語教育」2018年10月(590号)
外国語を学ぶ目的の一つがコミュニケーションであることはいうまでもありません。しかし,コミュニケーションの授業が,単に場面と働きに応じた定型表現を覚えることであればこれほどつまらないこともありません。それなら機械翻訳で十分です。今月は,定型暗記や情報交換に終始するのではなく,もっと人間らしい感性や深みがあるコミュニケーションを成り立たせるためには,どんな授業をしたらよいかについて特集します。巻頭論文は,人間らしいコミュニケーションを育む授業をどう作っていくがを理論的実践的に明らかにします。小中高大の実践論文で,その具体例を紹介します。
● 巻頭論文 英語授業におけるコミュニケーション 英語授業学研究の視点から 鈴木政浩 ● 実践中学 効果的にIntakeし,生き生きとした Communicationにつなげる帯学習 ~自然に口から英語が飛び出るパワーアップスキット~ 森田康寛 ● 実践高校 ちょっと恥ずかしくても英語なら言えるかも 気持ちが伝わる英語を使いたい 小山美樹子 ● 実践大学 チュートリアル:英語で話すモチベーションアップ! 吉牟田聡美 ● 実践小学校 「特別仕様のコミュニケーション」は, 小学校には似合わない 成田潤也 ● 今月の詩 ● Readers' Square―読者の広場 ● ALTと一緒に 第1回 New ~The more, the better~ 松口ますみ ● Essay ことば 政治の劣化とことばの劣化 中村 敬 ● 新英研の宝×教材のチカラ 第108回 The Boy Who Harnessed the Wind 『風をつかまえた少年』 市川裕理 ● ちょっとチャット英文 授業で触れたい英文 第27回 同志社中学校英語教育のVisionとその源流 ~learnをめぐって~ 加藤哲也 ● 教室を豊かな学び合いの場に ~協同学習・学習集団づくりのすすめ! 第31回 協同学習をちょっと試してみませんか ~一斉授業も生かしつつ~ 伊藤 晃 ● 授業をおいしくするスマイル・レシピ 121 Who will you save? 神様って大変な仕事かも 折橋晃美 CREATIVE TEACHING 中学教料書の創造的な扱い方 ● 1年 Sunshine Who is this man?~クイズでwhoを覚えよう~ 三上恭子 ● 2年 NEW CROWN Do you climb Uluru or not? 先住民の魂に触れ,自分の生き方を考える 長文読解を仲間と協働で 安部直子 ● 3年 New Horizon 英語で詳しく説明するにはどうしたらよいのか? Unit 6 Striving for a Better World 三瓶理恵子 ● 高校英語の創造的な扱い方 てまひまかけて自己表現~英文日記とスピーチ~ 西田陽子 ● 授業に歌を 210 This Is Me 橋山芳子 ● みんなで創る小学校英語 第103回 Life Cycle of Leaves 葉っぱの一生 低学年と楽しむ,アートで深めるテーマ学習 川島章子 ● 読める長文,楽しい多読―物語の力を授業に 第19回 大人向け多読講座10年目 ―「多読は英語教師を幸福にする」 安井京子 ● 小学校英語のリアル 第7回 「不安」を「希望」に変える方程式 ~ HRTの強み×学年団の協働=We Can! 生内孝幸 ● 韓国の英語教育―KETGの多変化授業 第7回 Pre-Assessments,効果的な多変化授業への近道 KETG (韓国英語教師の会)機関誌より 김미성 ● 特別記事 台湾視察訪問から―その② 日本の教師は"Karoshi寸前" 奈良勝行 ● Book Review 『百歳の遺言 いのちから「教育」を考える』 『近代日本一五〇年―科学技術総力戦体制の破綻』 ● 支部・サークルの活動から/掲示板 ● 新英研の窓/編集後記 |
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聴く。聞く。訊く。 |