■ 北海道ブロック集会

2010年
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2010年 北海道ブロック集会(第43回全道外国語教育研究集会)


 第43回全道外国語教育研究集会は1月11日に、札幌の「かでる2・7」で行われました。遠くは兵庫や大阪からもかけつけ、総数35名(会員21名未会員14名)の参加で、内容は充実し、熱気あふれる研究集会となりました。
 研究会終了後の総会では、新英研としては初めての組織形態である共同代表制に移行し、6名が正式に選出され、発足しました。以下、参加者のアンケート(*印)の感想を紹介することで集会の報告といたします。

◎講演


「生徒が輝く授業を求めて〜ペアワーク音読のメソッド公開〜」

函館中部高校 今井康人(著書:「英語力が飛躍するレッスン」青灯社、2009)
*今年度英語Ⅰで音読・暗写を試みて挫折したのですが、スーパースターやカリスマの個人プレーではなく、仲間作り、組織作りの成果であることを学びました。実践方法の具体的なお話に気を取り直しました。計画と準備をきちんとして、再挑戦してみます。「文法をtask中心に運用(表現)させて、暗写レベルまで持っていく」という説明に安心しました。厳格さ、厳密さと温かさ、包容力との絶妙なバランスにも納得しました。確かに新しいようでなつかしいmethodと思いました。

◎発表



①「これまで扱った自主教材〜平和・人権・人類愛〜」

長沼中学校 重久真貴子
*五感に訴え、内容の深い広い取り組みに圧倒されました。生徒の純真で深い受け止め方は、教材と授業方法の優秀さだけでなく、日頃の信頼や尊敬に裏打ちされていると感じました。「水俣」は今、生徒と取り組んでおり、先日訪れたばかりで、胸がつまりました。「水俣は終わっていない」「(胎児性水俣病)患者さんは宝子」とのキーセンテンスや水俣病救済法の矛盾を思うとき、今こそ遠くの水俣病を共有する意義を痛感します。

②「工業高校におけるTTでのOCⅠ指導事例」

滝川工業高校 佐藤光洋
*研修の内容をさっそく授業に生かした実践が興味深かったです。粘り強く繰り返し練習する意義を映像により実感しました。先生が生徒のプライドを守りながら動機づけを工夫し、基礎力を保障してゆかれたプロセスと生徒がしっかり発生、発話していることに感じ入りました。生徒はいつからでもやり直せる、とうれしくなりました。

③「『地域キャンパス校』授業の実際」

稚内高校 徳長誠一
*「キャンパス校」という言葉を初めて聞きました。北海道全体を考えると、出張授業とか、通信回線とかでなければ本当に教育が出来ないのか考え込んでしまいます。人口や、経済状況が激変している北海道全体の問題をつきつけられていると思います。

(2010年6月20日掲載)


日 時: 2010年1月11日(月)9:00-17:00
会 場:
かでる2・7 (550会議室)
(札幌市中央区北2条西7丁目 TEL 011-204-5100 )
参加費: 会員 2,000円 一般2,500円
研究集会テーマ: すべての子どもに外国語を学ぶ喜びと平和な未来を開く力を「授業を楽しむ!教室が変 わる!」
〜生き生きとした英語教育の創造を目指して
内容:
講演:
「生徒が輝く授業を求めて〜ペアワーク音読のメソッド公開〜」 
講師 今井康人(函館中部高校)
講演:
森永正治(北星学園大学教授)
発表:
  1. 「これまで扱った自主教材〜平和・人権・人類愛〜」
    重久真貴子(長沼中学校)
  2. 「工業高校におけるTTでのOC 指導事例」
    佐藤光洋(滝川工業高校)
  3. 「『地域キャンパス校』授業の実際」 
    徳長誠一(稚内高校)
会員総会
懇親会(総会終了後):
希望者
連絡先: 大道友之 クリックするとメーラが開きます。

(2009年12月24日掲載)