■ 北信越ブロック集会

2008年12月
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2008年 新英研北信越ブロック集会


 12月27日(土)〜28日(日)に新潟県柏崎市「米山山荘」にて開催。北陸地方はクリスマスまでは穏やかな天気でしたが、会の前日から吹雪になり、冬の嵐の吹きすさぶ中、新潟5名、富山5名、長野4名の参加がありました。レポートは両日を通じ以下の通りです。

レポート

 大塚美正さん(新潟・高校)
見附市出身の夭折詩人・矢沢宰について、その作品の英訳に取り組んだ実践報告。協同で取り組んだ記録が小冊子にまとめてありました。詩の鑑賞に朗読することの力の大きさを実感しました。

 林茂樹さん(長野)
入学時から続けてきた学年通信「いのち」の最終学年での実践報告。閉校間近の高校の最後の学年となった生徒たちに、思い出に残る学校生活をさせたいという林さんの願いが結実している様子が伺えました。

 森田康寛さん(富山・中学)
ユニークな定期考査と、それを成り立たせる授業実践の報告。ペアー活動「クイックレスポンス」を機械的ドリルから創造的(creative)なものへと発展をめざした点に、参加者も大いに学べました。アンケートから、楽しさと力をつけることの両方の点で満足度の高い実践をされていることがわかりました。

 伊藤晃さん(長野)
定時制高校の授業での英語の歌の実践報告。プリントと参加者配布用にCDも用意してもらいました。発問例や扱い方をしてもらい、参加者からも意見がありました。

 海木幸登さん(富山)
ドラマ「フルスイング」に学ぶ授業作りの方法を、月刊ホームルームの連載原稿を通して参加者と共に考えました。2日目には定期考査と教科通信を見せてもらい、テスト問題の形式を予告することや「自分の最後の授業」には何をしたいか、という問いかけに新たな視点をもらいました。

 小川(新潟・高校)
NHKで8月に放送のあった「米軍カメラマン」の教材化を試みた報告(未実践)。DVDをざっと視聴して、活用例や予想される困難を参加者から指摘してもらいました。

 長山昌子さん(富山・高校)
ジャーナルライティング実践の報告。生徒のやる気を維持しつつ教師の負担を軽減する工夫として、エラー訂正をあまりしないと予告、生徒同士でコメントし合う、テーマは身近なところから始める等が効果あり。それを工業高校で追実践した河合さん(富山)からも報告があり、有益なレポート形式と思われました。

 竹田慶正さん(富山)
小学校低学年児童へ英語を教える授業案の紹介。参加者から有益なアドバイスをいただきました。

概要

 初日、レポートの後で温泉につかり、夕食懇談会では1人ずつ近況や1年を振り返ってのコメントを頂きました。皆それぞれ話したいことがたくさんあって、新英研だからこそ分かち合える話も聞けて、集まることのありがたさと大切さを実感した時でした。
 夜は部屋を移して英語教育の話題で盛り上がりました。指導要領のこと、同じ教材を実践しても教師により生徒の反応が大きく違ってしまう不思議や、「○○マジック」という言葉を越えて教師の間ではカラクリを共有していくべき、といった話が出て、これまた有益な研修でした。
 天候には恵まれませんでしたが、集まることで勇気と実践のヒントをたくさんもらえた会でした。
(文責・小川)

期 日: 2008年12月27日(土)13:00〜28日(日)12:00
場 所: 「米山山荘」
〒949-3361 新潟県柏崎市大字青海川175番地1
電話:0257-26-2611
Fax:0257-26-2888
アクセス: ●車以外/JR信越本線柏崎駅下車、タクシー15分。
●車/北陸自動車道米山IC〜R8を柏崎方面へ右折、米山大橋を渡り最初の信号を右折してすぐ
テーマ: 「学び続ける先生に」
北信越各県より中学、高校のレポートを中心に、現場の実践を多数交流
参加費: 全日程参加 12,000円(夕食懇親会費含む)研修会のみ参加 1,000円
連絡先: 小川弘義(新潟新英研) クリックするとメーラが開きます。

(2011年11月6日更新)