■ 東海ブロック集会

2003年

2003年 東海ブロック研究集会


 1月4日〜5日の2日間、愛知県蒲郡市の「蒲郡荘」にて開かれた東海ブロック研究集会は、東海4県より30名の参加がありました。

記念講演

 記念講演は、三島知斗世さん(NPOボランタリーネイバーズ事務局長)による「グローバル時代における市民主体のコミュニケーション」
 豊田市国際交流協会のスタッフとして、長く「多文化共生の社会づくり」のために色々な企画を推進してきた経験を生かし、講演と言うよりワークショップ形式で、進めていただきました。グループで話し合いながら、模造紙に文化の違いがもたらす良い点悪い点を書き出したり、ある地域の地元住民と外国人住民の間のトラブルをロールプレイする中で問題を分かち合い、その解決策を模索するという体験を通じ、そのプロセスが大切なんだと実感しました。外国語学習をグローバルな視野とローカルな問題で捉え直す良い機会でした。

レポート

 各県からのレポートは次の通りです。

(1)「少人数授業をやって」

浅野和子さん(岐阜・中)
 クラスを半分にわけた少人数授業の報告。クラス分け、教員の打ち合わせ、 絶対評価など、さまざまな問題点を乗り越えるための努力・苦労の様子が報告されました。

(2)「ハワード・ジン『報復』の英文をどのように授業で読んだか」

山田昇司さん(岐阜・高)
 米国同時多発テロを考える教材をインターネットで見つけ、全訳を読ませた後、記号付け式で読み進む授業実践でした。

(3)「音読やペアワークを使った能動的な読解指導の試み」

山口良二さん(静岡・高)
 音読やチャンクリーディング、シャドーイング、パラフレーズを多用した授業実践報告でした。

(4)「WRITINGの授業」

粕谷たか子さん(静岡・高)
 修学旅行(オーストラリア)や、ワールドカップ出場国を題材にして、発表原稿をまとめ、B紙に書き上げていく実践報告でした。

(5)「表現すること 生きること」

枝村泰代さん(静岡・大)
 大学でのスピーチ指導の報告。また、アフリカ旅行の様子をビデオで紹介、その苦労話などを聞きました。

(6)「In The Name of Civilizationを読んで」

岡邦雄さん(三重・高)
 ネイティブアメリカンを題材にした課での、内容の読みとリや生徒の感想作文(英文)実践の報告でした。

(7)「聴覚障害英語教育研究会について」

佐藤達夫さん(三重・障)
 障害児学校における英語教育の様子や、聴覚障害英語教育研究会の紹介が報告されました。

(8)「SENPO SUGIHARAと文化祭」

佐藤雄大さん(愛知・高)
 三友社のテキスト「SENPO SUGIHARA」を使った授業の様子、および、その内容を文化祭の有志発表に発展させた実践の報告でした。

(9)「辞書引きコンテスト」

村瀬敏浩(愛知・高)
 1年間、毎時間行ってきた「辞書引きコンテスト」の方法と、全資料の公開でした。

日 時: 2003年 1月4日(土)13:30〜5日(日)12:00
会 場:
蒲郡荘
(愛知県蒲郡市港町21-4、電話0533-68-2188、
JR東海道線蒲郡駅南口より東南へ徒歩5分)
内 容:
記念講演:
三島知斗世さん(NPO「ボランタリーネイバーズ」)
『グローバル時代における市民主体のコミュニケーション』
その他:
愛知・岐阜・三重・静岡各県からのレポート報告
宿泊費: 参加費1,000円 宿泊費10,000(1泊2食付)
参加申込先 : 村瀬敏浩 クリックすると電子メールを送信できます。

(2002年12月8日)