■ 北海道ブロック集会
2002年
2002年北海道ブロック集会(第35回全道外国語教育研究集会)
1月12日(土)〜13日(日)、札幌市の北海道難病センターで、第35回全道外国語教育研究集会が開催された。テーマは「21世紀をきり拓く英語教育をめざして-楽しく学び、よく身につき、知的なコミュニケーションを可能にする外国語教育」。
講演講師には、帯広から全国へ英語の楽しさを発信している、イングリッシュハウスジョイの設立者、浦島久氏(ジョイインターナショナル代表)を迎えた。
初日午前中には北海道新英研事務局から基調提案がなされ、新学習指導要領を越えて自主編成をすすめるための視野が広がった。
続いて、高橋広光氏(帯広第三中学校)の実践「授業書案『英語の文字と発音の歴史』の授業」が報告された。5年前の報告で課題となった、文字と発音の関連性をデータ的に裏付けた科学的な実践。子ども達の授業評価から、楽しい授業風景が窺われた。午後は浦島氏の講演。英語の達人として知られる氏であるが、その学習方法は基本に忠実なものであった。英語教育を一本の木になぞらえ、4領域の枝葉に伸びていくために、文法と語彙という太い幹が必要であり、人格という基礎が根の這う大地にくる、という捕らえ方もまた私達が常に感じていることと相通じるものであり、大いに共感するものであった。
そして、教材づくりのアイディアが見事であり、良い教材こそが英語の能力を開花させてくれるものだということを再確認させてくれた。
その後、中学校の新しい教科書を、数社のものを使って、その問題点等を分析してくれた岸麻美氏(北広島大曲中学校)、暗中模索の中、全国大会で出会った中嶋洋一氏の実践を追実践してみるところから始めた小沼善敬氏(栗山中学校)の実践「生徒同士で学び合う学習」、中学校教科書の創造的な扱い方で新英語教育誌に連載されている檜山サークルから「効果バツグン!ビンゴゲーム」の川瀬浩子氏(上ノ国中学校)、という三本の中学校の実践、研究報告が続いた。
2日目は、飛び越みのレポートを含め、4本の実践が報告された。岡田こずえ氏(札幌平岸高校)の"Speaking-Oriented Team Teaching"は、夏の合宿研で報告してくれたコリン・カミンズ氏のアイディアで共同授業した中身をビデオを使って報告。
佐藤光洋氏(北海高校)の「『まとめ』としてのDictation活動」は4月から地道に行ってきたディクテーションで、生徒の聞く力、たくさん書こうとするモチべーションの高まりを確かに感じ取った実践。新卒で生徒と格闘しながら、一人ひとりへの気配りをもclassroom Englishに盛り込み、「英語で」の授業づくりを模索した福浦奈朋子氏(網走向陽高校)の実践「『英語で』聞く・書く・話す授業づくり」。
また全国大会でもそのアイディアマン振りを発揮してくれた久光原氏(苫小牧勇払中学校)が飛び込みでレポートを持参してくれた。「英語を教えながら人生を教える一考察」題し、勇払中出身の元札幌オリンピックアイスホッケー日本代表の方にインタビューをし、かつ英語でメッセージを伝えてもらうビデオレターを生徒宛に作成するなど、モチベーション昂揚のための様々な行動力溢れる実践を紹介してくれた。
午後からは参加者が思い思いに現状と課題を語りながら、次回へとつながるテーマも見えてきた。
参加者は浦島氏の絶大なる人気にも支えられて、会場が一杯になるほどであった。小学校2人、中学校22人、高校31人、大学3人、学生2人、その他8人の計68人。
講演講師には、帯広から全国へ英語の楽しさを発信している、イングリッシュハウスジョイの設立者、浦島久氏(ジョイインターナショナル代表)を迎えた。
初日午前中には北海道新英研事務局から基調提案がなされ、新学習指導要領を越えて自主編成をすすめるための視野が広がった。
続いて、高橋広光氏(帯広第三中学校)の実践「授業書案『英語の文字と発音の歴史』の授業」が報告された。5年前の報告で課題となった、文字と発音の関連性をデータ的に裏付けた科学的な実践。子ども達の授業評価から、楽しい授業風景が窺われた。午後は浦島氏の講演。英語の達人として知られる氏であるが、その学習方法は基本に忠実なものであった。英語教育を一本の木になぞらえ、4領域の枝葉に伸びていくために、文法と語彙という太い幹が必要であり、人格という基礎が根の這う大地にくる、という捕らえ方もまた私達が常に感じていることと相通じるものであり、大いに共感するものであった。
そして、教材づくりのアイディアが見事であり、良い教材こそが英語の能力を開花させてくれるものだということを再確認させてくれた。
その後、中学校の新しい教科書を、数社のものを使って、その問題点等を分析してくれた岸麻美氏(北広島大曲中学校)、暗中模索の中、全国大会で出会った中嶋洋一氏の実践を追実践してみるところから始めた小沼善敬氏(栗山中学校)の実践「生徒同士で学び合う学習」、中学校教科書の創造的な扱い方で新英語教育誌に連載されている檜山サークルから「効果バツグン!ビンゴゲーム」の川瀬浩子氏(上ノ国中学校)、という三本の中学校の実践、研究報告が続いた。
2日目は、飛び越みのレポートを含め、4本の実践が報告された。岡田こずえ氏(札幌平岸高校)の"Speaking-Oriented Team Teaching"は、夏の合宿研で報告してくれたコリン・カミンズ氏のアイディアで共同授業した中身をビデオを使って報告。
佐藤光洋氏(北海高校)の「『まとめ』としてのDictation活動」は4月から地道に行ってきたディクテーションで、生徒の聞く力、たくさん書こうとするモチべーションの高まりを確かに感じ取った実践。新卒で生徒と格闘しながら、一人ひとりへの気配りをもclassroom Englishに盛り込み、「英語で」の授業づくりを模索した福浦奈朋子氏(網走向陽高校)の実践「『英語で』聞く・書く・話す授業づくり」。
また全国大会でもそのアイディアマン振りを発揮してくれた久光原氏(苫小牧勇払中学校)が飛び込みでレポートを持参してくれた。「英語を教えながら人生を教える一考察」題し、勇払中出身の元札幌オリンピックアイスホッケー日本代表の方にインタビューをし、かつ英語でメッセージを伝えてもらうビデオレターを生徒宛に作成するなど、モチベーション昂揚のための様々な行動力溢れる実践を紹介してくれた。
午後からは参加者が思い思いに現状と課題を語りながら、次回へとつながるテーマも見えてきた。
参加者は浦島氏の絶大なる人気にも支えられて、会場が一杯になるほどであった。小学校2人、中学校22人、高校31人、大学3人、学生2人、その他8人の計68人。
(文責 杉山)
(2002年2月14日)
期 日: | 2002年1月12日(土)9:30〜13日(日)15:00 |
会 場: |
|
テーマ: | 21世紀をきり拓く外国語教育をめざして 〜楽しく学び、よく身につき、知的なコミュニケーションを可能にする外国語教育〜 |
内 容: |
|
主 催: | 北海道新英研 |
連絡先: | 北海道新英研事務局 杉山 |